内容説明
ぼくらの町の図書館にすごい人がやってきた。日本ではじめての、車イスの司書さん。
著者等紹介
河原正実[カワハラマサミ]
1948年福井県生まれ。4歳の時、小児リウマチにかかり、以後車いすの生活。1980年全国で初の「車いす司書」となり、現在、福井県若狭町立三方図書館に勤務。1980年「第4回子どもの文化賞」(財団法人子どもの文化研究所)受賞。1985年「ベトちゃんとドクちゃんの発達を願う会」事務局長に就任。1988年、ベトナム政府から「ホーチミン市名誉公民賞」を授与される
梅田俊作[ウメダシュンサク]
画家・絵本作家。1942年京都府生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
61
良かったです。温かな関西弁のやりとりがとてもいい。初めて車椅子司書になった河原さんの実話をもとにした物語。わんぱく小学生3人組との交流を交えながら、河原さんの仕事やこれまでの人生を描きます。こんなに優しい世界がほとんどノンフィクションなんて!子供たちの無骨な優しさに心が温かくなります。おすすめ。2023/06/27
ぶんこ
45
日本で初めての車椅子の司書河原正実さんと、小学生の3人の男の子との交流が描かれていました。「おんちゃんと話したあとって、なんでやろ、ぼくがぼくを大好きなぼくに、なっとるんだわ...」この言葉にジ〜ンときました。河原さんも真正面から向かってくる子たちが可愛いのでしょう。おばあさんの家に本を届けるお使いも素敵。簡単に図書館へ通えない本好き高齢者には河原さんは天使👼2023/07/14
ちえ
39
4歳で小児リウマチに罹り車いす生活となり、32歳で全国で初めての車いす司書になった河原正美さんの<ほとんどノンフィクション>の絵本。人柄に触れ自然と変わっていく3人のいたずら坊主たちと河原さんの交流。温かい気持ちになり思わず涙ぐんでしまった。梅田俊作さんの温かい絵も含めとてもよかった。読み返すと、この絵は黒とオレンジと赤の中間のような色と2色しか使ってないんだなあ。ほんと温かい。2023/07/12
ごへいもち
17
読友さんご紹介本。実話に基づいて書かれたものだそうです。ご本人もですが採用したトップも偉いな2021/08/30
ヒラP@ehon.gohon
14
【再読】教わるところの多い絵本です。2021/08/23