海外SFノヴェルズ
アッチェレランド

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  • サイズ B6判/ページ数 514p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152090034
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

時は、21世紀の初頭。マンフレッド・マックスは、行く先々で見知らぬ誰かにオリジナルなアイデアを無償で提供し、富を授けていく恵与経済の実践者。彼のヘッドアップ・ディスプレイの片隅では、複数の接続チャネルが常時、情報洪水を投げかけている。ある日、マンフレッドは立ち寄ったアムステルダムで、予期せぬ接触を受けた。元KGBのAIが亡命の支援を要請しているが、どうやらその正体は学名パヌリルス・インテルルプトゥス―ロブスターのアップロードらしい。人類圏が特異点を迎える前に隔絶された避難所へと泳ぎ去りたいというのだが…。この突飛な申し出に、マンフレッドの拡張大脳皮質が導き出した答えは…“特異点”を迎えた有り得べき21世紀を舞台に、人類の加速していく進化を、マックス家三代にわたる一大年代記として描いた新世代のサイバーパンク。2006年度ローカス賞SF長篇部門受賞作。

著者等紹介

ストロス,チャールズ[ストロス,チャールズ][Stross,Charles]
1964年、イギリスのウェスト・ヨークシャー州リーズに生まれる。ロンドン大学で薬学を、ブラッドフォード大学でコンピュータ・サイエンスを学んだ。卒業後は薬剤師、オープンソース・プログラマー、テクニカル・ライター、フリーのジャーナリストとして働く。1987年、「インターゾーン」誌に“The Boys”を発表してデビュー。2003年、『シンギュラリティ・スカイ』(ハヤカワ文庫SF)で長篇デビューを果たした。2005年、中篇集『残虐行為記録保管所』(早川書房・海外SFノヴェルズ)所収の「コンクリート・ジャングル」でヒューゴー賞ノヴェラ部門を受賞。『アッチェレランド』(2005)は、2001年から2004年にかけて、「アシモフ」誌に発表された作品を加筆した連作長篇で、2006年のローカス賞SF長篇部門を受賞

酒井昭伸[サカイアキノブ]
1956年生、1980年早稲田大学政治経済学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

34

18
アッチェレランド、音楽用語でだんだん速くの意。いわゆるシンギュラリティ物で、親子3代とネコロボットの視点を通して、技術水準が指数関数的に上昇してゆく未来を描く。技術水準は確かに異様な速度で上がってゆき、人類は滅亡すれすれのところを何とか切り抜けていくのだけれども、物語のトーンという観点からすると、タイトルに期待するようなスピード感はそれほどない。よく考えてみると、それほど明るい未来でもない。しかし小説全体の色調はきわめて楽観的で、そこにある種のリアリティを感じられるのが、この小説の「特異」な魅力である。2018/04/07

猫のゆり

13
長かった~。寝ながら読んでたら左手の親指の付け根のあたりが筋肉痛になった(涙)先に読んだ方も書かれてるけど、第一部がいちばん面白くて、舞台が宇宙に進出していって、テクノロジーが飛躍的に進化していくにつれて、物語としては魅力を失っていった気がする。アンバーのパートが意外につまらなかった・・。電脳空間にアップロードされた人間が、コピーされてまた別のバージョンの人生をどうの、というのはイーガンの『ディアスポラ』で読んだばかりだったのだけど、こちらは訴訟とか経済とか、より実際の社会に即して描いているところが2009/04/03

すけきよ

13
サイバーパンクであり、シンギュラリティであり、経済小説であり、ダメ男小説であり、家族小説であり、その正体は超にゃんこ小説(笑)素養が全くないので経済の読み方はできないんだけど、21世紀現在のサイバーパンクとしては傑作。4話以降は、題名通り、どんどん加速し、人類圏は広がり、さらに人類としての種も拡大されていく。物語自体が目眩を起こすほどの巨視的であると同時に、文章はジャーゴンだらけで何とも俗っぽく、かえってスピード感を増している。詐欺師ものとしても面白い。今読んでおくべきSFの1冊ではないでしょうか?2009/03/04

kariya

11
SFM誌上の小出し続きで焦らされてきた1作(笑)の全容が明かされて、それだけでまずは満足。勿論、内容も大満足。ただ登場人物や世界が凄まじい勢いで変化していくので、結末では自分も急流から打ち上げられたような気分に。人類も宇宙も大変なことになるSFは多々あれど、10年という短いスパンで恐ろしいまでの変貌を遂げていく話は初めてのような。でも現実に起きる変化のスピードを思えば、それでも長すぎる方なのか。サイバーパンク大好き人間としては、第1部が一番面白く読めた。2009/06/10

roughfractus02

10
フリーウェア運動に関わった著者は、カーツワイルの収穫加速の法則The Law of Accelerating Returnsを主題とした本書で、自分がデータとなりその所有権が問題となる世界を作る。本書では、ミート/サイバーが混在するマンフレッドの世界、人と企業が融合するアンバーの世界、データとして前2者がUL可能なサーハンの世界が時間直線上で進む3部構成的な3代紀を、速さ→速度→加速度へ音楽的にシフトさせる。この時読者は、人も太陽系もリソース化され演算可能な世界で、あなた=データは誰のものか?と問われる。2019/05/11

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