出版社内容情報
政府の役割に関する新たな見方である「市場拡張的見解」を理論的ベースに,高度成長期における産業資金配分を対象として取り上げ,産業資金を一部の「基幹産業」に対して政策的に振り向けようとしたメカニズムを,政府と民間の組織・制度の相互関係に焦点をあてて実証的に検証.経済発展における政府の役割を再考するための有力な分析視角を提供する.
内容説明
新たな理論的枠組みをベースに、第一次資料を含む文書資料や当時の政策当局者へのインタビューに基づく立体的な視点から、政府と民間組織の相互作用を分析。
目次
序章 本書の枠組みと概要
第1章 マクロ的背景
第2章 資金・投資調整システムの形成
第3章 資金・投資調整の機能:概観
第4章 資金・投資調整の開始
第5章 景気拡大期の資金・投資調整
第6章 景気調整期の資金・投資調整
第7章 電力業の資金・投資調整
第8章 海運業の資金・投資調整
第9章 市場と政府の経済理論:市場拡張的見解
著者等紹介
岡崎哲二[オカザキテツジ]
東京大学大学院経済学研究科教授。1958年生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)
奥野正寛[オクノマサヒロ]
東京大学大学院経済学研究科教授。1947年生まれ。東京大学経済学部卒業。スタンフォード大学大学院修了(Ph.D.)
植田和男[ウエダカズオ]
日本銀行政策委員会審議委員。1951年生まれ。東京大学理学部卒業。MIT大学院修了(Ph.D.)。東京大学経済学部教授を経て現職
石井晋[イシイススム]
学習院大学経済学部助教授。1968年生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了
堀宣昭[ホリノブアキ]
九州大学大学院経済学研究院助教授。1968年生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了
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