出版社内容情報
「記憶」「証言」「隠微記憶」「集合的忘却」という概念が,歴史叙述の可能性に関わる議論の前面に登場してきた.本巻は,戦争や植民地主義をめぐる証言,体験,表象の書き換えを手がかりとしながら,自覚的に歴史叙述するための方法論あるいは方法意識の全面的な刷新を追究していく.
内容説明
記憶をキーワードに歴史学を見据える。「証言」「体験」を手がかりとしながら、歴史叙述のあらたな方法、その可能性を追究する。
目次
1 記憶とイメージ(「証言」の時代の歴史学;植民地支配後期“朝鮮”映画における国民、血、自決/民族自決―今井正監督作品の分析;間=文化的イマジナリーにおけるオリエンタリズム―D.クロネンバーグとW.ギブスンにおける蝶々伝説;構成的な両義性―日本近代史におけるモダニズムとファシズムの存続性)
2 記憶という主体(二つの廃墟を越えて―広島、世界貿易センター、日本軍「慰安所」をめぐる記憶のポリティクス;虚偽の記憶と真正性―「ヴィルコミルスキー事件」『少年H』、そして『母の遺したもの』についての一試論;言葉の在処と記憶における病の問題)




