出版社内容情報
近世日本において西欧では唯一の交流があったオランダを通して、世界のなかの日本を知るための史料入門。習得が難しいとされるオランダ語史料の読み解き方を具体的に史料をもとに解説する。基本的な文法知識や史料の位置づけも詳述し、日本語だけではわからない外国語史料からみた日本史の魅力を伝える。
内容説明
日本語史料だけではわからなかった日本の歴史を知ろう―オランダ語の文法、文字の読み方をはじめ、オランダ語史料の探し方、工具書案内など基本から学べる初めての入門書。
目次
実践と解説―輸出入禁制品を素材として(シーボルト事件関係の史料を見てみよう;研究史と日本側の史料を手掛かりに史料を探そう;1668年の禁令をオランダ語史料で見てみよう;日本の外に視野を広げてみよう―禁令はオランダ本国にどう伝えられたか;禁令が与えた影響を見てみよう ほか)
各論(オランダ語のカタカナ表記、オランダ人の日本語表記;通詞のオランダ語を読む;オランダ語史料を用いた研究;オランダ東インド会社の構造と史料―日本に着目して;オランダ東インド会社(VOC)の会計システム ほか)
資料篇
著者等紹介
松方冬子[マツカタフユコ]
東京大学史料編纂所・教授。博士(文学)(東京大学)。東京大学史料編纂所助手、同助教授、同准教授を経て現職。同海外史料室にて『日本関係海外史料 オランダ商館長日記』の編纂に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。