内容説明
沖縄の本土復帰で「戦後」を終わらせた日本。だが、石油危機、日米貿易摩擦、バブル崩壊など、内外からの試練をうけつづける。経済大国の地位を築いた日本は、よりよい国をめざすことができたのか。どこかで針路を誤ってしまっているのだろうか。戦前戦後史を考察する、「日本の近代通史編」最終巻。
目次
1 「戦後」の終わりの始まり(沖縄返還と戦後への訣別;冷戦終焉への胎動;新しい大国像を求めて)
2 経済大国日本への挑戦(嵐に突入する戦後的国際経済体制;第三世界の挑戦;摩擦と調和の間)
3 高度成長のあとにくるもの(一九七〇年代の日本人のプロフィール;安定と成長との間;日本列島は改造されたか?;働く人々の現場で)
4 急転する国内政治(ポスト佐藤―福田赳夫と田中角栄;ロッキードの影で―田中角栄と三木武夫;微妙な協調関係―福田赳夫と大平正芳;破局へ―福田赳夫と大平正芳)
5 胎動するアジア・太平洋の時代と日本(不安定な二つの半島―朝鮮とインドシナ;日米中ソのパワーゲーム;環太平洋構想と新しいアジア;強い円、それでも弱い日本?)
エピローグ 二十一世紀への序奏
著者等紹介
渡邉昭夫[ワタナベアキオ]
1932年(昭和7)、千葉県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。58年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。オーストラリア国立大学大学院国際関係専攻博士号取得。国際政治(日本外交)専攻。東京大学、青山学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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