中公文庫
覚醒―孤拳伝〈4〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 434p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122051232
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

迷いの中、空手発祥の地・沖縄に向かう剛。偶然出会った老空手家の生き方に光を見る。剛は「本当の強さ」を見つける事ができるのか――感動の終幕!

内容説明

剃髪の剣豪、高松孝道に自分の脆さを指摘された剛は、迷いを振り払うべく真剣の孝道に勝負を挑む。その頃、剛を巡る松任組と劉栄徳の対立は松原弘一と宋陵元の決闘に発展。経験の乏しい弘一の勝算は如何に…。一方、孝道の元を辞し沖縄に向かった剛は、偶然出会った強靭な老空手家とのやりとりの中で、大事な何かを掴み取る。時は満ちた。横浜では劉栄徳との再戦が待つ!シリーズ完結。

著者等紹介

今野敏[コンノビン]
1955年、北海道三笠市生まれ。執筆範囲は、警察小説、ハードボイルド、アクション、伝奇小説、SF小説など幅広い。平成18年度吉川英治文学新人賞を『隠蔽捜査』で、平成20年度山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を『果断 隠蔽捜査2』で受賞。空手の源流を追求する、「空手道今野塾」を主宰する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

63
冒険小説ではないが、子供の頃ワクワクドキドキした本ってありましたよね三銃士・海底二万里・アーサー王物語。格闘技物にドキドキって私、余程男の子っぽいのかも。いやぁ良かったですよ。もしこれがコミックで登場したとしても、小説だから味があると断然本で楽しみます。人と云うものは進歩するのです。奥を究めるつもりは無くとも勝ちたいとか解りたいという気持ちが高みを目指す。今の日本じゃぬるま湯に浸かった状態、かと云ってテロに遇いたくもないし、孫に武蔵や剛のように達人たれとは云わないが、人としての付き合い方を学んで欲しい。2016/07/16

大阪魂

47
シリーズ第4弾、完結編!この孤拳伝は、今野さんの武道に対する考え方を、剛と劉永徳とか屋良老人、由佐、高松とか達人たちとの闘い、鉢須賀と緋田との試合に対する激論、冥道の死闘なんかを通じて丁寧に語ってくれはったもんなんやなあーってゆーのが正直な感想!ジャンプとちごてとにかくみんなが生きることが武道の真髄ってことなんやろね!宋陵元みたいに生きるために人を傷つける、勝ち抜きまくることを目指す生き方も否定はしてはらへんねんけど…でも素直に今野さんの考え方にそやなあって思われへんかったんはまだまだ未熟なんやろなあ…2023/11/09

よしお

9
ついに終わってしまいました。寂しいです。剛の成長していく様子にわくわくさせられました。もっとたくさんの人に読んでもらえたら、嬉しいなぁ。2017/01/11

gonta19

7
2009/2/21 ジュンク堂三宮本店にて購入 2009/10/8~10/11 強い相手を求めて、自分が強くなるために旅を続ける剛。沖縄でその答えのようなものを見つけ、横浜に舞い戻る。横浜では剛と戦うことに生きがいを感じる宋隆元、また最後にはとうとう劉栄徳とも戦うことに。果たしてその戦いの果てには。  剛の成長を描くとともに、ともに戦ったライバル達のその後も効果的に交えながら大団円を迎える。ここまで引っぱってきた割に少し最後が物足りないような気もするが、それは仕方ないのだろうな。このシリーズは名作であっ2009/10/11

詩界 -うたか-

6
#読了 シリーズラスト!剛は闘いに、力に、様々なものに悩み始めていた。その迷いを吹っ切るために、旅に出た末、彼が見せた闘いとは——◆「1」読むの楽しみです。ハードボイルド系主人公の物語完結。ゆっくりとこのシリーズの中で剛は成長していきましたね。良かった。 2019/11/13

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