内容説明
経済規模で、いずれ米国を凌駕すると予測される中国。富と力のシフトにより、世界秩序もまた確実に変容しつつある。しかしヘゲモニーの交代は果たして現実のものになるのか。近年の中国に対する周辺諸国の多様な動向に加えて、鍵を握るのが東アジア社会のチャイニーズ(華人)の急速なグローバル化である。中国の台頭にともない東アジアで起こっている複雑で多義的な事象を的確に理解するための、新しい視座を提示する。
目次
第1章 東アジア地域秩序の変容(東アジア地域システム―その原型;東アジア地域システム―その変容;「東アジア共同体」構築;GMS(大メコン圏)協力
東シナ海の領土問題
中国の変容
米国のアジア再関与
日本の対応
東アジアからアジア太平洋へ
まとめ)
第2章 周辺諸国の行動(タイ;インドネシア;ヴェトナム;ミャンマー;まとめ)
第3章 中国の経済協力(対外政策手段としての経済協力;ミャンマーの事例;ラオスの事例;インドネシアの事例;まとめ)
第4章 歴史比較のために(大元モンゴルの時代;大明の時代;一六世紀末・一七世紀初頭の東アジア;大清の時代;歴史の比較)
第5章 アングロ・チャイニーズの世界(中国=チャイナ、チャイニーズ;「まなざし」の変化;東南アジアのチャイニーズ―その先史;チャイニーズの形成;「日本化」と「アングロ・サクソン化」;アングロ・チャイニーズの台頭;ふたたび、「中国」とチャイニーズについて;まとめ)



