出版社内容情報
貧乏でロードバイクを買えずママチャリで練習する中学生がある出会いで変わる『超高速!参勤交代』の著者が描くスポーツ青春小説。
内容説明
函館市内の中学校に通う関口俊太は、ロードバイクにあこがれていた。しかし、父は失踪、母は自分のことばかりで、お金も愛情にも恵まれない俊太は、一人、ママチャリでトレーニングする毎日だった…。そんな俊太を周りは憐れみ、あるいはからかう。だが、ある日、岩熊自転車という町の自転車屋の店長との出会いが、俊太を変えることに―!『超高速!参勤交代』の著者による助け合うことの大切さと、最後まで諦めないことの意味を教えてくれる成長物語。
著者等紹介
土橋章宏[ドバシアキヒロ]
1969年、大阪府豊中市生まれ。関西大学工学部卒業。「超高速!参勤交代」で第37回城戸賞受賞。2013年に同作の小説『超高速!参勤交代』で作家デビュー。同名映画で第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。作品も第57回ブルーリボン賞に輝く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
219
函館を舞台にした自転車競技の青春の話!一気読みで、しかも泣けた(T_T)我慢して、どこか諦めかけてる俊太を、自転車屋の岩熊のおっちゃん、担任の由貴先生の優しさに支えられて、俊太が見事に逆境をはね返しましたね(^-^)岩熊のおっちゃん、由貴先生には優しさを、俊太から諦めない気持ちを教えてもらった気がします(^^)自分もいろんなことを諦めずに頑張るぞ~!「にににににに…」(^^;)2017/03/26
猿吉君
121
これぞ青春、頑張れよ!と応援したくなる、子供にも読ませたい熱い作品でした!①自転車というとどうしても弱いペダルを連想してしまいますがこちらの方が主人公が普通(笑)なのでより身近に感じられて良かったです。②母親酷いけどこういう人いるのも事実。③個人的にMVPは断トツで岩熊自転車、かっこ良過ぎ、こういう渋いおじさんになりたい!④映画化してもいいけど秘密兵器のところで苦戦しそう、むしろアニメ化かな。⑤先生が良い人過ぎる、でもそこも良い。点数85/100→恥ずかしくなるぐらいのベタなスポコン、私は大好物です!2021/05/19
おしゃべりメガネ
99
いや、泣けましたわ~。久しぶりに胸がアツくなる作品で、どうして今まで読んでなかったのか今は後悔しかありません。北海道は函館を舞台に繰り広げられる中学生の青春自転車物語。自転車といっても「ツール・ド・函館」が舞台なので、かなり本格的に描写されています。幼い頃に父が失踪し、母親はほぼ子育てを放棄している環境の「俊太」は自転車で走るコトだけが支えです。とある日、『岩熊自転車』の店主と知り合ったコトをきっかけに彼の生活は一変します。中学生が自転車で走るコトのひたむきな姿に涙がずっと止まらず、サイコーの一冊でした。2025/01/19
Yoshihiko
96
面白かった。この手の不利な状況を吹っ飛ばして本人が努力する話は大好きです。最後のレースシーンではちょっと感動も....。気分爽快にしてくれるいい作品でした。2016/11/29
ゆみねこ
95
土橋さん、初読み。テンポよくストーリーが展開し、一気読みしました。函館を駆け抜ける少年たちが目に浮かぶよう。俊太には、岩熊のおじさんと、由貴先生が居てくれて良かった!お勧め本です。 2016/11/07
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- 和書
- 笑う門にはチンドン屋