内容説明
鴨川デルタから伏見稲荷大社まで。あの小説のあの名場面へあなたを誘う、かつてない京都ガイド。妄想とリアルが錯綜する「京都捻転紀行」など、単行本未収録のお宝随筆2本立て。人気漫画家・今日マチ子さんによる描きおろし画も。
目次
左京区エリア(鴨川デルタ;下鴨神社 ほか)
四条近辺(四条大橋;レストラン菊水 ほか)
伏見区ほか(伏見稲荷大社;貴船口~鞍馬 ほか)
番外編(太陽の塔;叡山電車)
著者等紹介
森見登美彦[モリミトミヒコ]
1979年、奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院修士課程修了。在学中の2003年、『太陽の塔』(新潮社)で日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、作家デビュー。07年、『夜は短し歩けよ乙女』(角川書店)で山本周五郎賞受賞。10年、『ペンギン・ハイウェイ』(同)で日本SF大賞受賞。京都を舞台にした数々の作品で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
射手座の天使あきちゃん
248
一人旅に出たくてこの本を手にとりましたが・・・ 嗚呼、嘆かわしや「もりみー御大」 腐れ京大生が長じてシャイな物書きとなり、訳の判らん話を「うじゃうじゃ」書き連ねてこその御大であられた筈なのに いったいこのザマは何ですか? その露出度、その決めポーズ あんたは売れっ子作者か!? えっ、あっ 売れっ子でしたね(笑) この本を小脇に抱え、四条烏丸界隈を一人淋しく歩いている旅行者を見かけたら「あきちゃん」て声掛けて下さいね <(^_^;2013/05/28
hiro
211
登美彦氏のファン(登美彦氏の妄想を読んでさらに妄想を膨らませている読者)なら必見の京都ガイドブック。今年、「有頂天家族」を持って鞍馬、「鹿男あをによし」(笑)を持って千本鳥居等に出かけたが、今度京都に出かける時には、この本を持って登美彦氏の小説にでてくるデープな京都に浸ろうと思う。2011/07/14
めろんラブ
207
こういう企画物は、お祭りみたいなもの。楽しんだ者勝ちかもしれません。あくまでも森見作品をベースにしたガイド本なので、『るるぶ京都』や『下鴨Walker』や『地球の歩き方:鴨川デルタ編』との同列視はNG。腐れ大学生へのシンパシーを抱きつつ、狭い部屋(四畳半なら尚良し)で、魚肉ハンバーグをかじりながら読むのが、極私的最高読書形態。もし、この本を片手に京都を散策するのなら、カバーをかけてコソコソ持ち歩き、時々薄く開いてニンマリしたい。そんな奥ゆかしい(?)本です。(本レビューには一部虚偽記載アリ。ご注意をw)2015/07/03
佐々陽太朗(K.Tsubota)
193
森見フリークの私としてはたまらなくなって、愛車ビアンキを伴い京都へ出かけた。四条大橋、東華菜館、下鴨神社、京都大学、京都市美術館などなど、小説を思い浮かべながら走り回った。当然のことながら東華菜館のスペイン風の塔に弁天はいない、下鴨神社で古本市は開かれておらず、明石さんの姿もない。というより私は明石さんの姿を知らないのでそこに明石さんがいても判らないのだ。ついでにといっては万城目氏に失礼だが、百万遍交差点ではオニの姿を探し、吉田神社では京大青龍会のレナウン裸踊りを夢想した。幸せな一日であった。2011/11/27
ヒロ@いつも心に太陽を!
165
ここに載せられたスポットは登美彦氏の妄想京都の舞台であると共にそっくりそのまま私の思い出の場所なのである。東華菜館の前で待ち合わせをして「なぜ待ち合わせのみでここでご飯ではないのですか」と文句をたれ、木屋町で新歓コンパのはしごをし、祇園祭の喧騒の中友達とはぐれ、送り火を見ながら浴衣姿を彼にアピールし、京都市美術館で初めてダ・ヴィンチの作品を見て感激に震え、南禅寺水路閣で「犯人は貴方ですね」と火サスごっこをし、鞍馬寺で天狗を探した。来月の下鴨納涼古本まつりにはまた京都へ帰ろうと思う。2011/07/10