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出版社内容情報
萩尾望都ならでは!本格SFストーリー始動
2033年3月末のある朝、中学生・一紀(かずき)と子どもたちは、周囲の大人が消えてしまったことに気づく。子どもだけの世界となり、予想もできない日々が始まるが…?衝撃の本格SFストーリー!
小松左京の短編「お召し」にアイディアを得て、萩尾望都が広く深く世界を描く意欲作です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
107
小松左京の短編『お召し』をもとにした長編SF。18歳以上の大人が消えてしまう世界が舞台で、異様なサスペンスが漂っている。『お召し』の中にある瑞々しい情感を生かしながら、萩尾望都独自の物語を紡ぎ出しているところが素晴らしい。繊細さと華麗さを兼ね備えた線画は相変わらず冴えており、この方は自分の中に尽きることのない創作の泉を持っているのではないかと思った。続刊が楽しみだ。2015/05/25
cuipa
61
萩尾望都が肯定的に描く女の子って外股なんだよね。スパッと立つ。表紙の一紀の凛々しさよ。小松左京の「お召し」が原案だが、他の作品、たとえば「こちらニッポン…」からも多分に要素を取り入れているように見える。子供が大人として振る舞おうとする健気さに泣けるが、こういう時にここぞとそれまで満たすことが許されなかった欲望を発散させる子も…2015/09/24
友和
50
ある日、大人たちが消え子供だけが残ったSFサバイバル。小松左京「お召し」を萩尾望都がどう描くのか楽しみです。2014/07/12
まじゅ
38
萩尾先生、描いて下さってありがとうございます!もう、それに尽きる。女の子カワイイ、おばあちゃんカワイイ、犬がカワイイ!訪問者のシュミットもそうだけど、犬の表情が絶妙!人物の意思を感じる口の結び方も大好きだ~!あと端正なコマ割り。そのくせ動きがダイレクトに伝わる。こう動いている、じゃなくて、あそこから動いてここに至り、向こうにどのようにして移動するかまでを、たったひとコマで描き切る。ホント芸術だと思う。萩尾望都を読める幸せを噛み締めています!2015/10/22
Shimaneko
36
これも原作というか原案アリ(小松左京)との事だけど、違和感まったくなしの萩尾ワールド。続きが楽しみ♡2014/07/17