集英社新書<br> スポーツの価値

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集英社新書
スポーツの価値

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087212761
  • NDC分類 780
  • Cコード C0275

出版社内容情報

エッセイスト・酒井順子氏 推薦!
「ここまで書いてしまっていいの?」と思わせるほどの筆致が清々しい。

部活動での体罰や、勝利至上主義、アスリートのメンタルヘルスなど、近年スポーツに関する様々な問題が浮上している。

この構造を温存させてきたのが、理不尽なことにも従順に従う風土である。
それによって「体育会系」学生は、無理な仕事も拒まないと見なされ、就職活動でも有利に働き、組織の中で重用されてきた側面がある。

しかし、スポーツの価値はそこにあるのではない。
スポーツによって磨かれるのは、論理的かつ戦略的な思考、コミュニケーション能力、そして何より忖度なくフェアにプレー(行動)する精神である。
これらは社会の分断を乗り越え、コミュニティを支える基盤ともなる。

つまりスポーツには、社会を変革する力がある──。

本書では日本のスポーツ界に潜む病根を忖度なく指摘し、スポーツの真の価値を提言する。

【「はじめに」より】

スポーツを通して自分とは異なる他者と出会い、力を合わせて競技する中で、多様性の重要性を理解したり、コミュニケーション能力が高まります。
スポーツを介したつながりは、コミュニティを支える基盤にもなり得ます。また、スポーツによって鍛えられる分析力や行動力、戦略性は、学業やビジネスにも役立ちます。
本書では、このような「スポーツの多様な価値」を考えたいと思います。

【目次】

はじめに…スポーツは感動の「打ち上げ花火」?/スポーツが変われば社会が変わる 
序章―東京五輪の「レガシー」とは何だったのか?…東京五輪検証の意義/勝利至上主義が選手を追い詰める/アスリートのメンタルヘルスを守るために/希望の萌芽
第1章―子どもが輝くスポーツのあり方…若年層の全国大会は必要ない/フランスの親はなぜ子どもに柔道をさせるのか/自己評価できれば弱くても続けられる
第2章―スポーツから考えるジェンダー平等…指導者の資質に男女差はない/「数」から「質」へ
第3章―沈黙するアスリートたち…声を上げる海外の選手たち/毅然とした態度が取れない日本のスポーツ界
終章―スポーツの価値とは何か…スポーツは社会を映す鏡/「体育会系」がもてはやされる時代の終焉/スポーツが文化となるために
おわりに

【プロフィール】
山口香(やまぐち かおり)
筑波大学教授。柔道家。第1回全日本女子体重別選手権大会で最年少優勝。以後一〇連覇を達成。世界選手権では四個の銀メダルと、日本女子初の金メダルを獲得。1988年ソウル五輪では銅メダルに輝き、翌年引退。シドニー五輪、アテネ五輪で日本柔道チームのコーチを務めた後、日本オリンピック委員会(JOC)理事などを歴任。

内容説明

部活動での体罰や、勝利至上主義、アスリートのメンタルヘルスなど、近年スポーツに関する様々な問題が浮上。この構造を温存させてきたのが、理不尽なことにも従順に従う風土である。それによって「体育会系」学生は、無理な仕事も拒まないと見なされ、就職活動でも有利に働き、組織の中で重宝されてきた側面がある。しかし、スポーツの価値はそこにあるのではない。スポーツによって磨かれるのは、フェアプレーの精神や論理的思考、対話能力である。これらは社会の分断を乗り越え、コミュニティを支える基盤ともなる。本書では日本のスポーツ界に潜む病根を忖度なく指摘し、スポーツの真の価値を提言する。

目次

序章 東京五輪の「レガシー」とは何だったのか?(東京五輪検証の意義;五輪が特別である理由 ほか)
第1章 子どもが輝くスポーツのあり方(勝利至上主義が、子どもを潰す;若年層の全国大会は必要ない ほか)
第2章 スポーツから考えるジェンダー平等(五輪のジェンダー平等;偏見やジェンダーバイアスとの闘い ほか)
第3章 沈黙するアスリートたち(アスリートはスポーツだけしていればいいのか;オリンピアンとしての誇り ほか)
終章 スポーツの価値とは何か(スポーツは社会を映す鏡;「違いがあるのは良いことだ」というメッセージ ほか)

著者等紹介

山口香[ヤマグチカオリ]
筑波大学教授。柔道家。第一回全日本女子体重別選手権大会で最年少優勝。以後一〇連覇を達成。世界選手権では四個の銀メダルと、日本女子初の金メダルを獲得。1988年ソウル五輪では銅メダルに輝き、翌年引退。シドニー五輪、アテネ五輪で日本柔道チームのコーチを務めた後、日本オリンピック委員会(JOC)理事などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ムーミン

20
部活動の地域移行を進めているなか、地域社会に向けて何を伝えていくべきか、ヒントをもらえました。2024/05/09

anken99

6
元祖・女三四郎の著作。歯に衣着せぬ発言でJOCすら追われたんだろうが、筋の通った意見に納得。世界基準から置いていかれている感のある日本スポーツ界。さまざまな意見は、耳を傾ける価値があることばかりであった。そんななかで印象に残ったのは、東京五輪におけるスケートボードやサーフィン競技に対する賞賛とも思える意見だ。他者を尊重し、尊敬するスタイルに、スポーツの未来があるように思えた。2024/03/07

たろーたん

3
著者は体罰についても明確に反対している。世界のアスリート育成で強くなるメソッドに体罰を入れているところはどこにもない。錦織圭が在籍したアメリカ・IMGアカデミーは、世界中から才能ある選手の卵を集まってくるスポーツのエリート育成機関だが、科学的データを活用し、客観的な分析に基づいたトレーニングをしており、暴力的指導が入り込む余地はないそうだ。海外で活躍している日本人選手は、失敗したら怒られるという恐怖に支配されるのではなく、自分を表現するために失敗を恐れずチャレンジして活躍している。そこに体罰などない(続)2024/04/14

たろーたん

2
スポーツの価値とは何か?私たちの人生を豊かにし、社会をポジティブに変えていくパワーに繋がっていくものだと著者は考えていた。スポーツを通して自分とは異なる他者と出会い、力を合わせて競技する中で、多様性の重要性を理解したり、コミュニケーション能力が高まっていく。そして、それはコミュニティの基盤や、鍛えられた分析力や行動力、戦略力はビジネスにも繋がる。しかし、著者が紙面の多くを割いていたのは、「でも、現実はそうなっていない」ということだった。(続)2024/04/08

Masaki Sato

2
昭和的スポーツ観からの脱却を軸に、ユース年代、ジェンダー、アスリートの発言について論じる。いまだにこんな内容のことが論じられていることが、体育会系をはじめとした社会が何も進歩していない証左。2023/09/18

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