集英社新書<br> ドンキにはなぜペンギンがいるのか

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集英社新書
ドンキにはなぜペンギンがいるのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 231p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087212044
  • NDC分類 673.8
  • Cコード C0236

出版社内容情報

【24歳の著者が挑む!日本の「いま」を切り取ったチェーンストア都市論】
私たちの生活に欠かせないチェーンストアは都市を均質にし、街の歴史を壊すとして批判を受けてきた。
だが、チェーンは本当に都市を壊したのだろうか。
1997年生まれの若き「街歩き」ライターはその疑問を明らかにすべく、32期連続増収を続けるディスカウントストア、ドン・キホーテを巡った。
そこから見えてきたのは、チェーンストアを中心にした現代日本の都市の姿と未来の可能性である。
ドンキの歴史や経営戦略を社会学や建築の視点から読み解きながら、日本の「いま」を見据える。

【推薦!】
■石田英敬 氏(東京大学名誉教授)
ドンキめぐりはクセになる、読み出したら止まらない、ドンペン探偵が読み解くチェーンストア記号論。

■宮沢章夫 氏(作家・早稲田大学教授)
まず「肯定する」という態度がここにはある。正直、ドンキが渋谷にできたとき、80年代の渋谷を知る者は苦い気持ちを味わった。世代的にそんなことなど関係ない著者はドンキを中心にロードサイドやショッピングモールを肯定する。そしてその「肯定」が、いま私たちを取り巻く資本の構造への、見事な批評になっている。

【目次】
序章:日本中がチェーンストア
チェーンのイメージをときほぐす
第一章:なぜ過剰な外観は生まれるのか
レヴィ=ストロースが語るドンペン/なぜドンキの外観はさまざまなのか
第二章:都市のなかの「ジャングル」
「ジャングル」としての店舗構造/驚くほど似ているドンキとヴィレヴァン/コンビニとどう共存するか
第三章:チェーンストアは新たな地域共同体である
ヤンキーとDQNとドンキと/「呼び込み君」が私たちに伝えてくれているもの/地域共同体のなかに生まれる新しい共同体
第四章:ドンキから見える日本のいま
チェーンは歴史を壊すのか?/ドンキ的な資本主義のルートへ
終章:チェーンストアの想像力
チェーンが生み出す「ゆるやかな連帯感」/オンライン化する世界におけるチェーンストアの可能性

【著者略歴】
谷頭和希(たにがしらかずき)
ライター。1997年生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業後、早稲田大学教育学術院国語教育専攻に在籍。デイリーポータルZ、オモコロ、サンポーなどのウェブメディアにチェーンストア、テーマパーク、都市についての原稿を執筆。批評観光誌『LOCUST』編集部所属。2017年から2018年に「ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾 第三期」に参加し宇川直宏賞を受賞。本作が初の著書。

内容説明

私たちの生活に欠かせないチェーンストアは都市を均質にし、街の歴史を壊すとして批判を受けてきた。だが、チェーンは本当に都市を壊したのだろうか。一九九七年生まれの若き「街歩き」ライターはその疑問を明らかにすべく、三十二期連続増収を続けるディスカウントストア、ドン・キホーテのフィールドワークを行った。そこから見えてきたのは、チェーンストアを中心にした現代日本の都市の姿と未来の可能性だ。ドンキの歴史や経営戦略を社会学や建築の視点から読み解く。

目次

序章 日本中がチェーンストア
第1章 なぜ過剰な外観は生まれるのか
第2章 都市のなかの「ジャングル」
第3章 チェーンストアは新たな地域共同体である
第4章 ドンキから見える日本のいま
終章 チェーンストアの想像力

著者等紹介

谷頭和希[タニガシラカズキ]
ライター。1997年生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業後、早稲田大学教育学術院国語教育専攻に在籍。デイリーポータルZ、オモコロ、サンポーなどのウェブメディアにチェーンストア、テーマパーク、都市についての原稿を執筆。批評観光誌「LOCUST」編集部所属。2017年から18年に「ゲンロン 佐々木敦批評再生塾第三期」に参加し、宇川直宏賞を受賞。『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』が初の著書(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

58
著者は、デイリーポータルZ、オモコロ、サンポーなどのウェブメディアに詳しいライターの谷頭和希氏。32期連続増収を続けるディスカウントストア、ドン・キホーテを巡る疑問を「若き街歩きライター」が明らかにしていく本。著者の思い出や思い入れが中心で企業への取材がないのがとても残念ですが、ドンペンの謎や「ジャングル」のような店舗構造の話は良かったです。2022/05/26

ころこ

48
ショッピングモールとの比較がなされていますが、ショッピングモールはテナント業であり、説得力を持ちません。そもそも私はドンキを普段は全く使いません。恐らく著者の指摘する深夜営業に反発する住民運動とマスコミのバッシングに影響を受けたのと、ドンキが思いっきり後発で、逆風の時代に従業員を酷使することで時代遅れ的な成長を遂げたことに起因しているのかなとは思います。この様に全否定なのですが、著者との決定的な違いは、原風景にドンキがある世代論に尽きます。本書が「です、ます」調なのは、著者の幼い頃の記憶を留めている名残で2022/03/11

nbhd

23
おもしろがりながら読めた!僕にとってドンキは、資本主義のドギツイ欲望に満ちあふれて、息が詰まる空間だった。がっ!そこへ宮沢章夫さんの帯文「まず肯定する」が眩くきらめく。まず、肯定する。すると、ドンキの多様性が見えてくる。続いて、地域を破壊し、景観を乱し、歴史を否定するものと思っていたチェーンストアが、実はその逆をいくものだと知る。ドンキは、地域をつなぎ、景観と融和し、歴史を無意識的に体現している、いう著者の考えにうなずかされるばかりだった。苦手なものを、まず肯定すると、良いこともあるよなぁと啓蒙されたわ。2022/03/04

sasara

17
朝日新聞書評で気になって。ドンペンくんは南極生まれ東京育ち9月8日生まれ身長体重スリーサイズ98。個性全開ド派手居抜き店舗、圧縮陳列ハレ演出しヤンキーとDQN御用達から食品豊富M EGAドンキで主婦層取り込み、積極海外展開でこれからも成長が続くのかを若きZ世代研究者が解き明かします。2022/04/22

しゅん

17
雑な資本主義批判を一蹴するような、「おもしろがる」身振り。チェーンストアが画一化した無味乾燥な風景として批判されたのは2000年代前半。1997年生まれの著者は、チェーンストアと一緒に育ち、そこに対する愛着を自然に培った。ドン・キホーテのようなチェーン店にこそ、「同じだが違う」という面白さを見出すことができると著者は語る。そのことを、店外、店内、テーマソングなどの分析から論証していき、最後にはチェーン店が作る共同性について触れる。池袋育ちの東京人が、ドン・キホーテに興味を持つこと自体に現代性を感じる。2022/02/16

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