集英社新書<br> 日本再生のための「プランB」―医療経済学による所得倍増計画

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集英社新書
日本再生のための「プランB」―医療経済学による所得倍増計画

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  • サイズ 新書判/ページ数 301p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087211610
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0233

出版社内容情報

推薦! 内田樹氏(思想家)、平田オリザ氏(劇作家)

内田樹氏(思想家)
「兪先生は医師でありかつ経済学者である。人間の生身に向き合って、それが発する非言語的なシグナルを聴き取る能力と、非情緒的な統計数値を分析して、その背後にひそむ人間的営為を透かし見る能力の二つをともに具えている科学者は(ものすごく)稀有である。そういう希有な人物が何を語るのか刮目して読んで欲しい」

平田オリザ氏(劇作家)
「本書を壮大な夢物語と捉えるか、地方に残された数少ない生き残りの秘策と捉えるか、自治体の側の見識が問われる」

【主な内容】
日本は、経済指標、男女平等、報道の自由、大学ランキングなどあらゆるジャンルですでに「先進国から脱落した」と呼べる状況になっている。
本書では、ITやAI等を駆使したイノベーション誘導型の政策を「プランA」と呼ぶが、その実現の可能性はほとんどゼロであることを、データを基に詳述。
これに対し、著者が提唱する「プランB」は、医療・教育・芸術を融合させた新たな分野で雇用を創出し、所得を倍増させる画期的なアイデアだ。
コロナ後の世界を見据え、地方移住を促し、1%の富裕層を潤わせるのではなく、残り99%の人々の生活を豊かにする具体的な方法を提示。
さらには、日本が生き残る道として北東アジア経済共同体を構想する。

【目次】見出しは抜粋

第1章 なぜ「プランA」は日本で失敗するリスクが高いか
グローバル企業の視界から消えつつある日本/「プランA関連の日本企業支援」を掲げながら、失敗が続く日本政府の政策

第2章 「プランB」とは何か?
プランAが「成功した」米国で、将来「生き残る」産業部門とは?/日本のプランBが含むべき「需要がなくならない」産業部門・職種/日本のプランB関連産業の景気刺激と雇用創出の効果は大きい

第3章 「プランB」が地方経済を救う
実体経済を「回す」ために必要なのは、プランB関連の雇用の創出/「上がらない、回らない、漏れる」地方経済を助長してきた不適切な経済評価/

第4章 日本再生のためのビッグ・ピクチャー
プランBの一例の潜在的経済規模は米国で100兆円、日本で14兆円/プランBが含む「新しい予防医療」分野で大規模な雇用創造/大都市の綱渡り生活者に薦める、プランBの一環としての地方移住/地方の「非」営利部門だけが可能な「所得倍増計画」

【著者プロフィール】
兪炳匡(ゆうへいきょう)
医療経済学者・医師。神奈川県立保健福祉大学イノベーション政策研究センター教授。
ハーバード大学にて修士号、ジョンズ・ホプキンス大学にて博士号取得。米国疾病管理予防センター(CDC)エコノミスト、カリフォルニア大学デービス校医学部准教授などを経て現職。米国にて25年間、医療経済学の研究・教育に従事。「ブログ:www.bkyoo.org/」

内容説明

日本は、経済指標、男女平等、報道の自由、大学ランキングなどあらゆるジャンルですでに「先進国から脱落した」と呼べる状況になっている。ITやAI等を駆使したイノベーション誘導型の再生策を「プランA」と呼んで、その実現の可能性はほとんどゼロであることを、データを基に詳述。これに対し、「プランB」として、医療・教育・芸術を融合させた新たな分野で雇用を創出し、所得を倍増させる画期的なアイデアだ。コロナ後の世界を見据え、地方移住を促し、一%の富裕層を潤わせるのではなく、残り九九%の人々の生活を豊かにする具体的な方法を提示。さらには、日本が生き残る道として北東アジア経済共同体を構想する。

目次

第1章 なぜ「プランA」は日本で失敗するリスクが高いか(本書の「プランA」とは何か;グローバル企業の視界から消えつつある日本 ほか)
第2章 「プランB」とは何か?(三つのプランA・B・Cの定義と相互関係;プランAが「成功した」米国で、将来「生き残る」産業部門とは? ほか)
第3章 「プランB」が地方経済を救う(「平均寿命一八年以下」の米国大企業より、地方自治体が長生きしたければ;富と人材の「流出(漏れ)を防げる」のは、地方自治体を含む「非」営利組織 ほか)
第4章 日本再生のためのビッグ・ピクチャー(プランBの一例の潜在的経済規模は米国で一〇〇兆円、日本で一四兆円;プランBが含む「新しい予防医療」分野での大規模な雇用創造 ほか)

著者等紹介

兪炳匡[ユウヘイキョウ]
医療経済学者・医師。神奈川県立保健福祉大学イノベーション政策研究センター教授。ハーバード大学にて修士号、ジョンズ・ホプキンス大学にて博士号取得。米国疾病管理予防センター(CDC)エコノミスト、カリフォルニア大学デービス校医学部准教授などを経て現職。米国にて二五年間、医療経済学の研究・教育に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とよぽん

44
これまでの「プランA」が破綻していることはわかるが、著者が主張する予防医療教育で雇用創出とか、非営利部門の便益性を上げるとか、そういったことがどのようにして実現可なのか理解できなかった。ただ、国内総生産に占める税収の割合の低さを示されると、今国会で提案されている「賃上げ税制」なる政策は、ほとんど実効性のない画餅に思えてくる。2022/02/17

Mc6ρ助

16
今さら日本が「プランA」(端的に言えばニューヨークの金融街、シリコンバレーを超える)の勝者となるとはとても思えない点で納得性は高く、医療・介護分野がこれから伸びるであろうことに異論はない(これがプランB)。ただ、提案される施策で医療・介護「保険」がエッセンシャルワーカー達の低賃金を助長しているかに見える日本でブラック産業の再生産を防げる気がしない。p111あたりの「専門分野間の資源配分」の議論も世界の趨勢とかけ離れた文系が多い日本の大学の構成など考えてしまい、爺さまの読解力のせいか熟しきれない。2021/07/27

ねこけし

13
医療経済について勉強したいと思い、読む。これまで経済にあまり興味が無かったがとてもおもしろく今の日本の状況がわかり危機感とともにこれからのためにもっと学びたいと思う。また、自分を含めだが日本の自己主張の少なさや自己肯定感の低さは演劇を幼少期から学ぶことで改善できるのではないかと思った。いずれにしろ日本は没落しないためにこれからもっと海外に開けていかないといけない。著者の先生にお会いしたことがあるが、とても熱意のある素晴らしい先生。いつか講義を聞きたい。2022/05/19

大先生

11
医療経済学者・医師である著者による日本再生論!今日本が目指しているプランA(=アメリカのIT・バイオ・金融の真似)は上手く行かない…。そこで、著者が提言するプランB(=医療・教育・芸術を融合した新たな産業)のための重要政策①予防医療教育に関する雇用創出、②営利企業ではなく、地方自治体・NPOによる雇用増(地方移住促進の一環)、③日本・韓国・台湾等による東北アジア経済共同体の創設。第3章以下で、著者による計算方法・結果が説明されていましたが、細かい内容は私には理解不能でした(苦笑)2021/05/28

スターライト

7
新型コロナにより一層疲弊していく日本経済。かつての経済大国の面影はなく、貧富の格差が拡大していく中、それを打開していく方法はあるのか。著者は25年に及ぶ米国での研究と経験から、医療経済学の観点でアメリカをまねるのではなく、医療・教育・芸術の融合での雇用の創出と所得の倍増を提唱する。さらにブロック経済圏として中国・韓国・台湾と連携した北東アジア共同体を提示する。にわかには信じがたいが、これを実施するには政治家はもちろん国民の理解が必要だが、それを達成しても政治的なハードル(特に対中)が高いのではないか。2021/04/13

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