出版社内容情報
東京五輪の開催に沸く日本。しかし2020年以後の世界はどうなるのか? それを知る鍵は、「災後」と称する90年代半ばにあった。本書は未来予測に役立つ思考法を提供。最新の社会情勢を読み解く。
吉見 俊哉[ヨシミシュンヤ]
著・文・その他
内容説明
フクシマ、トランプ、東京五輪問題に、パナマ文書、ポケモンGOのブーム、公文書管理の闇、そして日常に迫るテロリズム…。近年起きた無数の出来事が示すのは、メディアと社会の溶融である。本書では、東日本大震災後という意味での「災後」の二〇一〇年代に足場を置き、安倍政権とほぼ重なる「災後」の近景、それを一九九〇年代半ばからの変化として捉える中景、さらに戦後日本、なかでも七〇年代頃からの歴史に位置づける遠景の三重の焦点距離を通して戦後と災後の間を考察。未来への展望を示す。
目次
第1章 記憶の災後―情報は誰のものか 二〇一三年四月~一二月
第2章 縮む「戦争」と「日常」の距離 二〇一四年一月~一二月
第3章 対話を封殺する言葉―「イスラム国」と日米同盟 二〇一五年一月~一二月
第4章 仮想のグローバルディストピア 二〇一六年一月~一二月
第5章 ポスト真実化する社会のなかで 二〇一七年一月~二〇一八年三月
年表 2013年~18年に起きた主な出来事
著者等紹介
吉見俊哉[ヨシミシュンヤ]
1957年、東京都生まれ。東京大学大学院情報学環教授。ハーバード大学客員教授。社会学、都市論、メディア論、文化研究を主な専門とし、日本のカルチュラル・スタディーズにおいて先導的役割を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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keepfine
山口透析鉄
K
星辺気楽
YNR