出版社内容情報
甘美で魅力的なはずの男女関係はなぜ、今や絶望的なまでに我々を追い詰めているのか? 古典的男女観ともフェミニズムとも異なる視点の二人が、とかく男女の問題に世知辛い昨今の日本社会を喝破する!
内容説明
「ゲス不倫」叩きから、「熟年離婚」まで…。世の中は、かくも男女の問題に満ち溢れている。甘美で魅力的なはずの関係はなぜ、今や絶望的なまでに我々を追い詰めているのか?男女の機微を知り尽くした作家とタレントが、出会いから恋愛の作法、不倫の在り方、看取りの瞬間まで、男と女を巡るあらゆる問題を徹底討論。しなやかでありながら、したたかでもある男女の「愉しみ方」を提言する。古典的男女観ともフェミニズムとも異なる視点の二人が、とかく男女に世知辛い日本社会を喝破する!
目次
第1章 結婚したい女たち
第2章 男と女の利害関係
第3章 女は「損」なのか?
第4章 人はなぜ不倫を許さないのか
第5章 女はどう育つのか
第6章 死ぬことと、生きること
著者等紹介
林真理子[ハヤシマリコ]
作家。1954年山梨県生まれ。『最終便に間に合えば/京都まで』で直木賞、『白連れんれん』で柴田錬三郎賞、『みんなの秘密』で吉川英治文学賞を受賞
壇蜜[ダンミツ]
タレント。1980年秋田県生まれ。映画『甘い鞭』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
213
林真理子、壇蜜共に良く読んでいる作家なので、興味深く二人の対談を読みました。ポイズンのある二人なのでどうなることやらと読み進めましたが、毒が中和されて意外とマイルドな仕上りです。壇蜜は男にとって都合の良い女だとばかり思っていましたが、林真理子以上に扱いずらい女なのかも知れません。2018/02/05
やすらぎ
202
まあいろいろありますね。そうですね。終始、林真理子さんが壇蜜さんの興味深い世界観や人生観を引き出している対談本。稀有な存在に林さんは胸がドキドキ。包み隠さず語り尽くしています。相談事は昼間にしたほうがいいよ。芸能界にお友達いるんですか?いないですね(笑)男性とは心のどこかで張り合っているからかしら。らしさを求められる場面が多いけど、らしさってなんでしょうね。最終章は、エンバーミングの仕事を経験した壇蜜さんの、死ぬことと生きることについて。人は時代に流されているけど、私は立ち止まって自己を見続けたいという。2020/10/06
のぶ
90
タイトルの通り、男と女の様々なことをテーマにした対談集。対談は林真理子と壇蜜というこの世界には一言ありそうな人選で、林真理子が話題を投げかけて、壇蜜が受け止めるという形式をとっているが、この人選はこの問題に関してはなかなか良いものだと思う。話題は不倫の話から、男女の付き合いに関しての内容分析等様々だが、一見脈略のなさそうな林真理子の投げかけを壇蜜が見事に受け止めて答えている。二人とも人生経験が豊富なのだろうが、対談を通して男と女の内面が浮き出しになってくるのは興味深かった。2017/12/23
国士舘大学そっくりおじさん・寺
89
ご存じ林真理子と壇蜜の対談本。壇蜜さんのお母様が林さんと1歳しか違わないそうで、この2人に母娘同様の歳の開きがあるのだと思うと感慨深い気がした。基本的には林真理子がホステスになり、壇蜜にインタビューしている様な感じ。私は林真理子の本を読むのは初めてだったのだが、林真理子の事を知る事は少なく、良い『壇蜜入門』といった感じの1冊であった。昨今話題の男女の事件等を扱いながら語る男と女。壇蜜さんが男の人と張り合う気持ちの持ち主というのは意外であった。だからあんなに肚が据わっているのか。ますます壇蜜が好きになった。2018/01/02
いたろう
71
林真理子✕壇蜜、男と女を語る。世間の良識と言われるものをぶった切る「怪」刀乱麻。芸能人の不倫について、法に触れてはいないし、(家族以外)世間様に迷惑をかけていないのに、何故こんなに叩かれるのか分からないというのは、全くうなづける。ベッキー許すまじというおばちゃんたちが、「昼顔」のような不倫ドラマをうっとり見ているという話は笑えた。結婚したり、付き合ったりしている相手がいるのが、女性で50%、男性で40%という話があり、だとすると、男性の4人に1人が不倫や二股をしているということ? これは本当なのだろうか?2018/04/05