集英社新書<br> 英語化は愚民化―日本の国力が地に落ちる

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集英社新書
英語化は愚民化―日本の国力が地に落ちる

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087207958
  • NDC分類 830.4
  • Cコード C0231

出版社内容情報



英語化推進政策で、日本の知的な中間層が社会の第一線から排除され、使い捨て労働者となり、格差が拡大・固定化する! グローバル資本を利する搾取のための言語=英語の罠を気鋭の政治学者が撃つ!

内容説明

英語化を進める大学に巨額の補助金を与える教育改革から、英語を公用語とする英語特区の提案まで。日本社会を英語化する政策の暴走が始まった。英語化推進派のお題目は国際競争力の向上。しかし、それはまやかしだ。社会の第一線が英語化されれば、知的な活動を日本語で行ってきた中間層は没落し、格差が固定化。多数の国民が母国語で活躍してこそ国家と経済が発展するという現代政治学の最前線の分析と逆行する道を歩むことになるのだ。「愚民化」を強いられた国民はグローバル資本に仕える奴隷と化すのか。気鋭の政治学者が英語化政策の虚妄を撃つ!

目次

第1章 日本を覆う「英語化」政策
第2章 グローバル化・英語化は歴史の必然なのか
第3章 「翻訳」と「土着化」がつくった近代日本
第4章 グローバル化・英語化は民主的なのか
第5章 英語偏重教育の黒幕、新自由主義者たちの思惑
第6章 英語化が破壊する日本の良さと強み
第7章 今後の日本の国づくりと世界秩序構想

著者等紹介

施光恒[セテルヒサ]
1971年、福岡県生まれ。政治学者。九州大学大学院比較社会文化研究院准教授。慶應義塾大学法学部政治学科卒。英国シェフィールド大学大学院政治学研究科哲学修士課程(M.Phil)修了。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程修了。博士(法学)。専攻は政治理論、政治哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

53
オール・イングリッシュ方式:日本語禁止。授業は英語のみ(21頁)。スーパーグローバル大学Aの世界レベルの教育研究と、英語で授業を行うことの間に関係性は見出せない(25頁)。モルレーは、教育とは、前世代までの伝統の蓄積に立って行われるべきものである。教育で用いる言語を変えてはならないという(73頁)。馬場辰猪(たつい)は英語化の罠を見抜いていた(78頁~)。穂積陳重も『法窓夜話』を著し、外国語を一切使用しない講義を目指し、日本語で授業を試みたという(84頁)。2016/07/12

ぷれば

46
タイトルは少々刺激的ではあるが、内容は非常に論理的かつ明解である。英語化を強力に推進する教育サイド、企業や英語特区の導入や提案など、日本社会を英語化する政策の暴走に警鐘をならしている。私自身も英語が得意だったら…と思うこともあり、早期英語教育など肯定的だったが、本書を読んで考えこんでしまった。母語軽視ともいえる英語化は、日本人が長い歴史の中で育んできたすべてを喪失する危険性に身震いする思い。良書であり必読書。2016/06/15

Nobu A

41
施光恒著書初読。2015年初版。グローバル化に伴う英語教育推進の反対論は何冊も読んできたので今更感もあったが、他著に感興を誘う言及に手に取ってみた。偽りなし。政治学者の論考は他と一線を画し、英語の言語政策の歴史を紐解き、その影響を具に叙述。明治時代に関しては歴史学者さながら。初耳で勉強になった。他方、他国との関係性が親密になる国際化とは違い、グローバル化は世界が一つになる、つまりアメリカ化と同義。推進すること自体愚策だと日本は気付くべき。外国語学習の本質は母語を客観視出来、日本語を豊かにすることでもある。2021/10/25

姉勤

33
グローバリズムや東京オリンピックを控えての「オモテナシ」の名の下、昨今の官民揃った英語の常用化を図る動き。新自由主義というニア共産主義に日本が呑まれ隷属される危惧を説く。英語を習う時間があったら、非教科書的な酷虐たる人類史と国内外のシリアスな関係性、情報リテラシーに時間を割いたほうがいいとは思うが、英文を読み書きできることで広がる発信力を否定しきれるものでもない。かつて漢語を貪欲に取り込んだ日本人をバカにしすぎ。似非右派の扇動にも似て。 著者の理論で言えば英語しか使えない英米人が、一番バカなんじゃないか?2016/09/17

だろん

33
英会話や英語学習を否定するものではなく、官庁や大学の受験や業務・授業の英語化、さらにそれに備えた低学年からの英語化学習ラッシュ(英語学習ではない)に警鐘を鳴らす。それは日本人の知性・感性の発達に膨大な負担を与え、長い目で見れば、国際競争力の向上どころか平均的に劣化をもたらすというもの。企業経営者・為政者・教育者には必読の書だと思う。森政稔氏「迷走する民主主義」を読んで、なぜ今のエリートはこんな簡単なことに気づかないんだろうと思わされること多々。その理由はここにもw 巻末「おわりに」だけでも読んでみて! 2016/06/18

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