内容説明
たとえば一九一七年に発表されたデュシャンの『泉』。この作品は工業製品である便器がそのままアートとして出品されたものだ。仲間のアーテストたちにも「はたしてこれはアートか?」と理解されなかった作品が、なぜ今現代アートを代表する作品といわれるのか?さまざまな作品を俎上に載せながら、現代アートの「わからない」をごくフツーの人の立ち位置に立ち、難解な解釈から解き放たれた「よくわかる」現代アートとの付き合い方、鑑賞法を探り当てる。初心者だけでなく、アート鑑賞の新たなノウハウにも学びが得られる一冊である。
目次
そもそも、現代アートとは?―現代アートは「技術と都市に関係の深いアート」
伝統と違うから興味ない?―マティス『緑のすじのあるマティス夫人の肖像』
美しいとは思えないのだけれど?―ピカソ『アヴィニョンの娘たち』
何が描いてあるのかわからない―カンディンスキー『コンポジション6』
上手だとは思えないのだけれど?―キルヒナー『ストリートシーン ベルリン』
これがアートといえるの?―デュシャン『泉』
そんなに値打ちのあるものなの?―モンドリアン『コンポジション2』
わかったような、わからないような―マグリット『光の帝国』
何なのか、意味がわからない―ロスコ『無題』
アートとアートでないものの違いって?―ウォーホル『ブリロボックス』〔ほか〕
著者等紹介
藤田令伊[フジタレイ]
1962年生まれ。アートライター、アートエッセイスト。大手出版社の書籍編集者、雑誌編集長を経て、現職。元編集者のキャリアを活かした文章は「読みやすい」「わかりやすい」と定評があり、アート雑誌やウェブなどで健筆をふるう。「フツーの人」の立ち位置を大切にアート界とファンを橋渡ししている。アートポータルサイト「フェルメール美術館」主宰。アート鑑賞集団「プラスリラックスアートクラブ」スーパーバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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コットン
Aster
ネジ
akihiko810/アカウント移行中
とりあえず…