内容説明
大学を休学した「僕」は、一年間にわたりバイク便ライダーの仕事に従事する。そこで出会ったのは、不安定雇用の立場に甘んじながら、危険労働の現場に積極的に飛び込む、同僚ライダーたちの姿だった。広く他業種を見渡しても、ニート問題や引きこもりでやり玉にあがることの多い若者たちは、むしろ、自ら進んでワーカホリック状態に陥っている。それは一体なぜなのか?東京大学大学院に在籍中の著者が、自らの体験をもとに、同世代の団塊ジュニアが直面する労働・雇用問題を分析した、衝撃の論考。
目次
第1章 いま、若者の職場があぶない!(自己実現系ワーカホリックの時代;ワーカホリックが不安定就業と結びつくとき ほか)
第2章 仕事にはまるライダーたち(二種類のライダーたち―時給ライダーと歩合ライダー;ミリオンライダー ほか)
第3章 終わりは突然やってくる(時給から歩合へ―ワーカホリックへ向かうライダーたち;あるライダーの変化 ほか)
第4章 職場のトリック(ワーカホリックのからくり;職場のトリック(1)コーチのトリック ほか)
最終章 目覚めよ!雑草世代―リスク管理と連帯(職場の誘惑に抗するために―処方箋の提示;素直で好戦的な世代 ほか)
著者等紹介
阿部真大[アベマサヒロ]
1976年生まれ。岐阜県岐阜市出身。東京大学大学院後期博士課程在籍。専攻は労働社会学・家族社会学・社会調査論。大学休学中のバイク便ライダー体験をもとに、団塊ジュニア世代が直面する労働・雇用問題を、社会学的な知見を駆使して考察した『搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た!』がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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