天子蒙塵〈第3巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065118153
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

日中戦争以前に満洲では何が起こっていたのか。新たな登場人物を加え、著者ライフワークはいよいよ昭和史の「謎」に迫っていく!新天地から始まる果てしなき道へ。
「馬賊の歌」も高らかに、日本を飛び出した少年二人、妙齢の美男美女は駆け落ちか。
満洲の怪人・甘粕正彦、男装の麗人・川島芳子も加わり、新たな登場人物たちが、それぞれの運命を切り拓くため走り出す。
満洲ではラストエンペラー・溥儀が執政として迎えられ、張学良は妻子を連れヨーロッパへの長い旅に出ていた。
日中戦争以前に何が起こっていたのか?
伝説のベストセラー『蒼穹の昴』シリーズ第5部。著者ライフワークはいよいよ昭和史の「謎」に迫る。



浅田 次郎[アサダ ジロウ]
著・文・その他

内容説明

運命に導かれ、それぞれの楽土を目指せ。満洲の怪人・甘粕正彦、男装の麗人・川島芳子、欧州に現れた吉田茂。昭和史最大の事件「日中戦争」前夜、大陸に野望を抱き、夢を掴もうとする者たちが動き出す。そして、希望の光をまとい、かつての英雄が中原のかなたに探し求めた男がついに現れた。その名は―。

著者等紹介

浅田次郎[アサダジロウ]
1951年東京都生まれ。95年『地下鉄に乗って』で第十六回吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員』で第百十七回直木賞、2000年『壬生義士伝』で第十三回柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で第一回中央公論文芸賞と第十回司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で第四十二回吉川英治文学賞、2010年『終わらざる夏』で第六十四回毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。2015年柴綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

213
舞台は 1933年の満州である。 溥儀、張良の独白で 物語は語られるが、 吉田茂、川島芳子、甘粕正彦、武藤信義 などの 人物が 次々に登場して、語り始める。 特に 大きな出来事もなく、各人の視線から この時代を語る。満州国とは 一体 何だったのだろうか?そして 日本人は 何を夢見たのだろうか?ゆっくりと 儚い 破局に向かう、そんな気がする巻だった。 2018/10/13

starbro

192
浅田次郎は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。このシリーズも第三巻まで来ました。今年9月刊行の第四巻で完結のようです。本巻は「転」の巻らしく、この時代の著名人が続々が登場し、最期に溥儀が満州国に帰還します。今後の展開を期待しつつ、最終巻を待ちたいと思います。トータルの感想は最終第四巻読了後に。 2018/07/11

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

150
欧州から中華の地へ戻ることになった張学良。父を殺され、一度は自ら全てを捨てた中国に何を思うのだろう。さあ、いよいよ最終巻の第4巻へ。2022/02/19

たいぱぱ

74
僕が産まれる前に病気で亡くなった祖父は、若い頃一旗揚げようと満州国に渡っていたらしい。囚われの愛新覚羅溥儀の不安とため息が聞こえる時代に、祖父がこの地にいたなんて今更ながら凄く感慨深い。偉大なる父・張作霖を関東軍に殺され、ヨーロッパに渡った抜け殻のような張学良。ココ・シャネルと親交を深めるローマに突如現れた馬占山、李春雷の元に愛弟子毛沢東を連れてふいに帰ってきた王逸、帰還を決意した張学良の船に流れるドビュッシー、そしてその空にはティエポロの蒼空。哀しき物語に仕掛けられた浅田マジックに優しい涙が溢れます。2022/08/24

さつき

72
3巻になると溥儀と張学良の対比がより際立ち、二人の貴公子の不安定な立場、行き先に切なさばかり覚えます。馬占山に拾われた正太の運命は?志津の覚悟はどこへ向かうか?最終巻に向けて盛り上がってきました。2022/05/20

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