内容説明
光源氏を襲う逆境の嵐と運命の変転。瀬戸内寂聴の名訳で贈る大ヒット話題作待望の新装版、巻三刊行。
著者等紹介
瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年、徳島市に生まれる。東京女子大学卒業。1957年、「女子大生・曲愛玲」で第3回新潮社同人雑誌賞を受賞。1963年、「夏の終り」で第2回女流文学賞を受賞。1973年、中尊寺で得度受戒。法名、寂聴。1992年、「花に問え」で谷崎潤一郎賞を受賞。1996年、「白道」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。1997年、文化功労者に選ばれる。1998年、放送文化賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
森の三時
38
三巻は「須磨」から「松風」まで。気を付けていることは現代の倫理基準で評価することは避けよう、その人が幸福か不幸かは本人以外が決めるべきではないということ。一番のポイントは明石の君の登場ですが、これまでの女性たちが所々再登場します。紫式部によって語られる、明石の君、紫の上、花散里、御息所、末摘花、空蟬などの心の内は、氷山の海面に浮いた一部に過ぎない。その下にもっと激しい感情があることを、待つ間、絶えず波にさらされていることを源氏は知らないのだろうなぁ。女性たちの心細い暮らしの面倒をみるところだけは尊敬。2020/05/30
tom
11
源氏物語の3巻目。今回は、瀬戸内寂聴版。これまでは、源氏の女漁りの顛末記として読み、大笑いしていた。ところが、よくよく読んでみると、源氏を取り囲む女たちの経済状況やら経済不安などなどが書き込まれていて、なかなか面白い。今も昔も、経済生活というのは、大切な事項だったのだと、妙なところで納得。2016/08/28
果てなき冒険たまこ
5
「須磨」「明石」「澪標」「蓬生」「関屋」「絵合」「松風」20代後半の光源氏。今まで順調に好き勝手やってたのが前巻の最後で朧月夜との密会が見つかるという醜態を受けて須磨へと自分から逃れる源氏。どうしても菅原道真とか崇徳院を想像してしまうけどなんてことはなくそこでもちゃんと女を見つける(笑)そのエピソードを中心に都で待つ女たちや紫の上もちゃんとフォローしてて全体をまとめ上げる筆力はさすが。それにしても絵の才能まであるとは光源氏恐ろしや。2026/10/19
ユウ タム
3
図書館本。常陸の娘、明石の君、藤壺、空蝉、御息所と関係を持ったその後について。源氏の君を待ち尽くす常陸の娘、源氏の子供を産んだ明石の君のストーリーが印象に残る。昔の女を甲斐甲斐しく側に置く様に手配する懐の大きさと財源、そして美貌を備えた源氏の君は正に成功者であろう。「関谷」の華やかさが「源氏物語絵巻」に残っているとは……初めて知った2024/04/20
サガン。
1
この辺りまで来るとチラッと名前を聞いたことはあるが知らない話がほとんど。相変わらずの光源氏だけど、お世話したりしてあげるのはなかなか。2023/01/09




