内容説明
Webの登場によって、現実は「物語消費」として進行し始めた。情報を増殖させ、その肥大した情報に自ら動員されていく「物語消費論的大衆」たち。今この国を覆う錯誤的事態をもたらしたものは、いったい何か?1980年代以降のサブカルチャー事象に通底する「物語への回帰」という志向を検証し、実現可能となった「思想上の遊戯」を清算する。
目次
「物語消費論」から「愚民社会論」へ
第1部 物語消費論・改(物語消費論とルーシー・モノストーン―いかにして物語を現実に越境させうるか;ポストモダンの時代に大きな物語はいかに延命したか―『スター・ウォーズ』化した中上健次をめぐって;脱政治化するサーガ―『宇宙戦艦ヤマト』と無国籍ナショナリズムの成立;寓話機能不全の時代とジブリ)
第2部 物語消費論・再(記号の陰の物語;物語消費論の基礎とその戦略;麻原彰晃はいかに歴史を語ったか―「土谷ノート」を読む;「ビックリマン」と天皇制;他者の幸福のための消費)



