内容説明
Webの登場によって、現実は「物語消費」として進行し始めた。情報を増殖させ、その肥大した情報に自ら動員されていく「物語消費論的大衆」たち。今この国を覆う錯誤的事態をもたらしたものは、いったい何か?1980年代以降のサブカルチャー事象に通底する「物語への回帰」という志向を検証し、実現可能となった「思想上の遊戯」を清算する。
目次
「物語消費論」から「愚民社会論」へ
第1部 物語消費論・改(物語消費論とルーシー・モノストーン―いかにして物語を現実に越境させうるか;ポストモダンの時代に大きな物語はいかに延命したか―『スター・ウォーズ』化した中上健次をめぐって;脱政治化するサーガ―『宇宙戦艦ヤマト』と無国籍ナショナリズムの成立;寓話機能不全の時代とジブリ)
第2部 物語消費論・再(記号の陰の物語;物語消費論の基礎とその戦略;麻原彰晃はいかに歴史を語ったか―「土谷ノート」を読む;「ビックリマン」と天皇制;他者の幸福のための消費)
著者等紹介
大塚英志[オオツカエイジ]
1958年生まれ。まんが原作者、批評家。『「捨て子」たちの民俗学』で第五回角川財団学芸賞受賞。国際日本文化研究センター客員教授。芸術工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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