角川oneテーマ21
テロリズムの罠〈右巻〉忍び寄るファシズムの魅力

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047101784
  • NDC分類 316.4
  • Cコード C0230

内容説明

ロシア・グルジア戦争、リーマン・ブラザーズの破綻…。新自由主義イデオロギーが駆動するグローバル資本主義のもとで帝国主義化するアメリカ、ロシア、中国など、大国各国の政権と国体の変動を詳細に検証。資本主義の恐慌と過剰な搾取が生み出す社会不安と閉塞感が排外主義・ファシズムへと吸収される、現下の世界情勢の危機を警告する。

目次

「思想戦」の時代へ
第1部 血と帝国の思想戦―「過去」へと超克される国民国家の未来(ロシア情勢の変化;王朝化する帝国主義と「生成するロシア」;中国共産党の科学的発展観;ロシア・グルジア戦争と国民国家の超克)
第2部 甦るファシズム―新自由主義が「アトム化した個」の行方(恐慌と不安とファシズム;雨宮処凛、あるいは「希望」の変奏;新帝国主義と「暴力」の弁証法)

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
1960年生まれ。起訴休職外務事務官・作家。同志社大学大学院神学研究科修了後、ノンキャリアの専門職員として外務省入省。在ロンドン、在モスクワ日本大使館勤務を経て本省国際情報局分析第一課に勤務。外交官を務めるかたわらモスクワ国立大学哲学部、東京大学教養学部で教鞭をとる。主任分析官として活躍していた2002年に背任・偽計業務妨害容疑で逮捕。512日の勾留を経て03年10月に保釈。執行猶予付き有罪判決をめぐり、現在も最高裁に上告中。著書に、『国家の罠』(新潮社、第59回毎日出版文化賞特別賞)、『自壊する帝国』(新潮社、第38回大宅壮一ノンフィクション賞/第5回新潮ドキュメント賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

とくけんちょ

57
なかなか難解な内容。ファシズムと不安。そういう見方があるんだなと新しい視点を学べた。当時の時代背景をテーマに書かれている部分も多く、時代の流れは感じた。2020/08/28

Isamash

29
佐藤優氏の2009年発行著作。ロシアが2000名の死者を出しグルジアの国家主権を踏みにじりグルジア領の南オセチアとアブハジアを独立させロシア軍を駐留させることになった2008年のロシア・グルジア戦争をひきあいに、国際社会の現状を新帝国主義であると説く。日本においても若人の貧困が存在し、テロ、更には自衛隊のクーデターが戦前の様に起こりかねない状況が存在すると危惧する。戦慄を覚えた。そしてテロやクーデターに対抗のため究極的暴力ファシズムを産むと解説。2022/03/23

SOHSA

29
《購入本》左巻に続き読了。ファシズムは、第二次世界対戦の終結とともに過去の遺物となっていたように考えていたが、それが大きな誤りであることがわかった。左巻で説かれた新自由主義の対辺としてファシズムの甘い罠は足元に転がっているのかもしれないのだ。新自由主義にもファシズムにも落ち込まずにどのような選択を我々はすべきか。そしてその二つの罠は、声高に自らの正体を名乗らないだけに相当の用心が必要だ。佐藤優の著作は私たちに足元に隠れている罠を巧みに暴き晒してくれる。2015/12/19

AICHAN

27
図書館本。左巻に続きこの右巻も読みにくかった。やはり引用が多く、また客体、体系知、兌換、受肉、弁証法、担保、アトム、レジームなど難解な言葉と表現が随所に見られる。テロが増大すれば国家権力が肥大し、また新資本主義が崩壊するとファシズムが擡頭するということなのだが、それをややこしく書く必要はない。「左巻」「右巻」というのからしてわかりにくい。右大臣より左大臣のほうが偉いから左巻のほうが先かと思ったら、どっちから読んでもいいらしい。だから上・下巻とか1・2巻にしなかったのだろうが、左右巻なんて聞いたことないぞ。2016/07/21

おおにし

21
佐藤優さんの新書にしては用語が難解で分かりにくい。資本主義の根源的問題は「簒奪の思想」だと述べているが、簒奪は「ぶったくる」という意味らしい。要は他人の労働力をぶったくって利潤を得るという資本主義の思想が恐慌や戦争へ社会が傾く原因を作っている。「簒奪の思想」を超克するためには贈与と相互扶助が経済の基礎に据えられた社会を形成することだと、そう理解した。テロについて「(日本の)現下の政治的、経済社会的閉塞状況は、テロを生み出してもおかしくない。」と佐藤さんは予想しているが、これは当たらないでほしいものだ。2022/08/31

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