出版社内容情報
フランスの無政府主義者プルードンの「貧困の哲学」に対抗して書かれ,その小ブルジョア的空想的社会主義に痛烈な批判を加えた本書は,価値,貨幣からはじめて,分業,競争,地代,労働問題に及び,労働価値説に立脚してマルクス経済学説の礎石を築いたもの.ついで刊行された「共産党宣言」「経済学批判」の素描ともいいうる.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
10
プルードン『貧困の哲学』(1847)を批判した本書だが、興味深いのは著者がカントの排中律から論理的にマルサス批判を行うプルードンのようにヘーゲル大論理学から弁証法の論理を駆使する点だ。貧困を防ぐための消費税導入を提唱し、生産を縮小し物価を高騰させる理由でストライキを違法とするプルードンの政策論を、著者は歴史的事実から反論するだけでなく修正する(語調は激しいが)。一方、この修正から見える社会がブルジョワ社会と異なるゆえに、本書の末尾にはジョルジュ・サンドの言葉「闘いか死か、血まみれの闘争か無か」が置かれる。2026/04/02
Riopapa
5
教科書で学ぶ経済学の理論というのは,この頃にはかなり確立されていたらしいということはわかった。プルードンの『貧困の哲学』自体を読んでいないので,批判が適切かどうかは分からないが,歪曲して批判している部分もかなりありそう。2017/12/05
古川
5
マルクスがプルードンの「貧困と哲学」を徹底的にぶちのめすことだけを目的に書いた本。両者の思想が根本的に異なっているので、どちらが正しいとか間違っているとかいう論点では語れなくなっている。資料的には、1847年という早い段階でマルクス経済学の根本原理がほぼ完成していたことがわかる点で貴重。読み物としては、マルクスの痛罵の連続攻撃が見ていて楽しい。なお本書は「貧困と哲学」の膨大な内容のうち価値論と分業論と弁証法の使い方ぐらいにしか言及していない。ほかの部分は論ずるに値しないと思ったのだろう。2017/11/03
有沢翔治@文芸同人誌配布中
2
プルードンという人に『貧困の哲学』という著作がありまして、その反論本として書かれた本らしいです。マルクス経済学の指南書、というか大著『資本論』のラフスケッチとして見ました。だから『資本論』はある意味じゃ下手な解説書読むよりはこういうラフスケッチを見た方がいいと思うんです。 https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/50774104.html2009/01/01
ごとう ひろし
0
プルードン君の貧困の哲学を2日で読んだマルクスが6ヶ月で書いた本。。。2026/08/21




