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岩波文庫
摘録 鸚鵡籠中記〈上〉―元禄武士の日記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003346310
  • NDC分類 210.52
  • Cコード C0121

出版社内容情報

尾張藩士,朝日重章の貞享元年(一六八四)から享保二年(一七一七)まで三四年間の日記から興味ぶかい記事を摘録.書名は,鸚鵡の口真似のように,あらゆる見聞をそのまま書いたことに由来する.好奇心あふれる著者の筆は,町人世界の日常の出来事や噂話,藩士の生活を伝えるとともに,赤穂浪士の討入りなど藩外の重大事件にも及ぶ.付・年譜

内容説明

尾張藩士、朝日重章の貞享元年(1684)―享保二年(1717)まで34年間の日記。書名は鸚鵡の口真似のようにあらゆる見聞をそのまま書いたことに由来する。藩士生活の実態や赤穂浪士の討入りを伝える興味深い記事を摘録。上巻には宝永元年(1904)まで収録。

目次

貞享元(1684)年
貞享二(1685)年
貞享三(1686)年
貞享四(1687)年
貞亨五・元禄元(1688)年
元禄二(1689)年
元禄三(1960)年
元禄四(1691)年〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シンドバッド

6
20年間積読を読み始めると止まらない面白さがある。 上巻は元禄年間が主 当然 松の廊下の記述もあり。 尾張藩士 朝日定右衛門重章 の日記の摘録である。上下2巻では物足りないが、文庫で読ませてくれる岩波に感謝! しかし、14年12月現在品切れ 岩波文庫はこれが致命傷! 2014/12/10

にゃん吉

3
尾張藩士朝日重章が残した三十有余年の日記の抄録。上巻は、貞享元年から元禄17年まで。芝居見物、友人等との酒宴、藩士としてのお勤め、知行地経営の話等々の身辺の雑事、三面記事的な藩内の事件、他の尾張藩士の昇進や醜聞、江戸の噂話、江戸の大火や元禄16年の大地震の状況といった災害の話と、多岐な話題が書かれています。著者は、藩の要職でもなく、かといって下級武士でもなく、相応に余裕のある家柄、地位にあった人で、日々の暮らしぶりは、天下泰平の元禄の世を偲ばせるものがあります(刃傷沙汰など、殺伐とした話も多いですが。) 2023/09/12

狐狸窟彦兵衛

1
ぼちぼち読んでようやく上巻読了。だんだん、切った貼ったの刃傷沙汰や、不義密通の始末など、ワイドショー的な話題が増えてきた。元禄という時代の闇が見える。下巻は宝永から享保年間。2022/07/08

AR読書記録

1
初めは,江戸の三面記事集って感じでわりと楽しく(っていっちゃだめだけど.殺人事件とか多いし)読む.二十歳そこそこの男の子と四十歳近い年増心中ってのに対し,女は別に美しくもなかったとか言っちゃったり.江戸屋敷が引っ越しちゃって,参勤交代の際,家来が迷ってお殿様より後に着いちゃってクビとか(せつない).そして段々武士の日常記録になるが,それはそれで遊んでばかりでかなりお気楽.しかし最後のほうで元禄地震の記録となり,これは相当真剣に読まざるをえない.木曽や秋田などでの誘発地震(?)の記録も.2013/07/13

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