出版社内容情報
二葉亭四迷も愛読したゴンチャロフの最大最終長編。ヴェーラの事が気になって仕方がないライスキー。彼女は恋をしているらしい。相手は誰なのか・・・・・・。丁寧な描写が、人々のやりとりの面白さを生んでいる。
内容説明
ヴェーラのことが気になって仕方がないライスキー。彼女はどうやら恋をしているらしい。相手は誰なのか。ライスキーはあれこれと思案をめぐらせるが…。登場人物たちの振舞いとやりとり、その冗長とも言える描写にこそ、この長篇の醍醐味がある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
62
いとこのヴェーラを中心にした巻。どっしりと大地に根をおろしたような祖母の揺るぎなさと、マルクに引かれながらもマルクの持つ矛盾を冷静に見極めているヴェーラが魅力的に描かれている。2020/06/03
ラウリスタ~
4
大いなる神秘であり、謎であるヴェーラと主人公との駆け引き。相手にして欲しかったら、私をほっておいて。とはなかなか凄い。全5巻のちょうど真ん中ということで小説のストーリーがはっきりしてきた。2011/03/01
tieckP(ティークP)
2
自由な考えの女性ヴェーラが生き生きと描かれる巻。巻末の展開は予想通りで、ここまでややひっぱり過ぎだが、間を埋めるエピソードも面白いので悪い印象はない。ヴェーラやその他の人物を観察するライスキーが却って彼女たちの目線によって自らを読者に示していく小説でもある。祖母も含め、主要人物に血が通っているのがいい。2011/07/23
刳森伸一
1
物語は緩やかに進行するが、気づくと意外と進行しているし、着地点がまだ全然見えない。派手さはないけど読ませる。2013/05/16
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