内容説明
1935年(昭和十年)、熱砂のアフガニスタンで農業指導に奔走した日本人がいた。一人の明治人とその妻が、苛酷な日常を通じて異文化と真摯に向き合い、日々の生活と内面の葛藤を綴った貴重な記録。
著者等紹介
尾崎三雄[オサキミツオ]
1902年、山口市黒川生まれ。1923年、東京帝国大学農学部農学実科卒業、農商務省雇、農商務省嘱託及植物検査所嘱託。1927年、農林技手。1935年、農林技師。1935年~1938年、アフガニスタン国農商務省技師。1941年、海軍省嘱託、海南島へ出張、農業調査。1943年~1945年、陸軍技師、兵坦総監部附、主として南方戦地における食糧自給対策及指導。1945年、専任農林技師。1946年、依願免農林技師。1946年~1949年、末農業自営。1949年~1961年、山口農業試験場長。以後、再び農業自営。1985年12月死去。享年八十三歳
尾崎鈴子[オサキスズコ]
1908年(明治41)防府市真尾の尾崎家に生れる。防府高等女学校卒業。1927年(昭和2)、三雄と結婚。1990年(平成2)死去。享年八十一歳
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