内容説明
ラップランドの小さな村に生まれたトゥロは、才能にあふれ将来を期待されていた。だが、両親の死と、みずからの事故により彼は希望を失ってしまう。その冬、まれにみる大雪に村は閉ざされた。誰もが不安につつまれる中、トゥロは夢に導かれ、広場で凧をあげた…。
著者等紹介
マンディーノ,オグ[マンディーノ,オグ][Mandino,Og]
1923年生まれ。人生哲学のジャンルでは世界中で最も広く読まれている作家。彼の魔法や叡智や愛が、いかに人生を変えたかをあらゆる分野の多くの人々が語っている。1996年、他界
ケイ,バディ[ケイ,バディ][Kaye,Buddy]
作詞家。音楽プロデューサーとしても活躍し、リチャード・バートンの朗読によるアルバム『星の王子様』でグラミー賞を受賞
牧野M.美枝[マキノエムヨシエ]
札幌藤女子大学文学部英米文学科卒業。翻訳家。精神世界に関する活動をおこなっている。現在は米国在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タックン
3
オグマンディーノさんの本では、めずらしい子供が主人公の本です。一見自己啓発とは無関係な内容ですが、田舎町に訪れた幸運をめぐって大人たちの様々な葛藤が記されている内容です。職場や家庭の人間関係におきかえて読んでいくと自分がどのタイプの人間であるかよくわかるとおもいます。子供の純粋な心とは裏腹の大人の欲がたいへんよく描かれていると思います。 ルビが打ってあるとぜひ、子供にも読ませたいなあとおもいました。すこし、ファンタジー的な内容もあり、気持ちよく読ませていただきました。2013/01/17
錫
1
両親を亡くし貧しい暮らしをしている賢い少年トゥロが、貧しい村に奇跡と幸福をもたらす星を捕まえた話。星のアカバールは地球に住む賢い人たちの人生から見つけた哲学「クレデンダ」を編んでいた。トゥロはそれを継承することに。けれども、アカバールを地面に下ろす時にトラブルが起こり、アカバールは失われてしまった。そして、今度は星のリーラを捕まえる…。人間の欲と、それを制御してどうより良く生きるか、という話なのかな。子ども向けになっていたけれども、大人の人生哲学という感じ。2022/07/23
ダンゴ☆ルッチ
1
人間の欲って計り知れないんだなと思った。決して他人事ではない。2020/11/07
ぷーたろう
1
マイケルジャクソンが家庭教師の先生からプレゼントされた本。主人公とマイケルジャクソン、通づる所が多々あり。マイケルはどんな気持ちでこの本を読んだのかな。妹を残して去っていくのは、ちょっと待てぃ!と物言いをつけたい。素敵なお話なのに、何時ぞやの「風船おじさん」の影がちらついてしまった。なんだかな。2017/10/01
ゲシャン
1
再読。 トゥロという賢い少年が両親を失って妹と二人きりになり、村が雪で閉ざされた際に、凧を空に上げて星を降ろし、村を広い心で救い、そして星を空に返す際に一緒に空に登っていってしまう話。 書いてて改めて思うけど全体的にとりとめがない印象。 大人が欲を出したり、新聞社が「それは妄想だ」と切って捨てるのは現実的なんだけど トゥロが妹を一人残して空に行ってしまうのが納得できなかった。2017/07/17