出版社内容情報
05年秋都市郊外の若者による「反乱」と、06年春反CPEの「反乱」。フランスでも「政治に無関心」の若者たちが、なぜ、立ち上がったのか?
目次
1 郊外炎上
2 熾火
3 招待状
4 街頭へ
5 逆転
6 鳥たちが飛び立つとき
7 勝利
資料 インタビュー
著者等紹介
山本三春[ヤマモトミハル]
ジャーナリスト・著作者。1959年生まれ。新聞記者として長くフランスを担当し、パリ特派員を経て、パリ在住ジャーナリストに。各種通訳やNHKフランス語会話テキストの翻訳等も手掛け、著書に『グリ、ときどきグランボー ガイドブックにないフランスの素顔』、『フランス・サッカーの真髄 ブルーたちからのメッセージ』(いずれも、本の泉社)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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qoop
4
2005、06年と続いたフランスのデモで若者たちが果たした役割の大きさを追ったルポ。興味深くはあるが、デモ参加者=善玉、サルコジら政府関係者=悪玉という図式が強すぎてまるで完全超悪の物語を読むかのような印象を受けた。立場の是非を論じることと善悪は違う蓮田が、こうしたルポにとっては同じなのだろうか。過剰な修飾語が多い文章を読んでいるような気にさせられる。興味のあるテーマだっただけに、モヤモヤが残る。2020/11/02
Saiid al-Halawi
2
一頃、日本でも連日報道されていた初期雇用契約という雇用立法の是非を巡るフランスのマニフ(デモ)の経過を辿る。こうした市民の行動が代議制民主主義の制度的決定をも覆していくというのには本当に感動すら覚える。大学生のみならず、高校生までもがこれらの運動に自発的且つ組織的に動員されていく辺りはさすがだなぁ。2011/08/10
epuise
1
若者の知性ある行動がフランス全土に広がっていく様相に胸が熱くなった。2011/10/23
ソルト
1
数年前にフランスで起きた暴動がなんだったのか、この本を読んで分かった。日本で若者たちがマニフ(デモ)することはあるのだろうか。あと本書ではサルコジが悪代官であるように書かれている。2009/08/19
Masatoshi Kitada
0
不安定雇用政策に対して起きたフランス全土でのマニフ(デモ)。 新自由主義に対する左右への舵取りは、日本でも同様の課題である。2014/06/20