なぜ院長は「逃亡犯」にされたのか―見捨てられた原発直下「双葉病院」恐怖の7日間

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062175883
  • NDC分類 498.89
  • Cコード C0095

出版社内容情報

行政と自衛隊は老人50人の命を奪った! 現れない救援車両、真っ暗闇の院内、逃げた自衛隊員……孤軍奮闘する医師になぜ汚名が?行政と自衛隊は老人50人の命を奪った!
現れない救援車両、真っ暗闇の院内、病院の車で逃げた自衛隊員――
その中で孤軍奮闘する医師たちが着せられた汚名! 
放射能がとびかう中での「報道の暴力」

福島第一原発から4.5キロの双葉病院で起こった168時間を、証言と
取材を軸に丹念に追うスリリングなノンフィクション。
「患者見殺し」報道は虚報だった!

《本書の内容》

プロローグ
第一章 発生――3月11日 修羅場と化した医療現場
第二章 迷走――3月12日 バス「災害避難」の現実
第三章 孤立――3月12日 医師たちの証言
第四章 空白――3月13日 病院の中と外で
第五章 裏切り――3月14日 自衛隊救出の実態
第六章 苦悩――3月15日 「置き去り」誤報の真実
第七章 落命――3月16日 救出後の悲劇
第八章 誤報――3月17日 なぜ事実はねじ曲げられたか
エピローグ

《本書の内容》
プロローグ
第一章 発生――3月11日 修羅場と化した医療現場
第二章 迷走――3月12日 バス「災害避難」の現実
第三章 孤立――3月12日 医師たちの証言
第四章 空白――3月13日 病院の中と外で
第五章 裏切り――3月14日 自衛隊救出の実態
第六章 苦悩――3月15日 「置き去り」誤報の真実
第七章 落命――3月16日 救出後の悲劇
第八章 誤報――3月17日 なぜ事実はねじ曲げられたか
エピローグ


森 功[モリ イサオ]
著・文・その他

内容説明

行政と自衛隊は老人50人の命を奪った!現れない救援車両、真っ暗闇の院内、病院の車で逃げた自衛隊員―その中で孤軍奮闘する医師たちが着せられた汚名。放射能がとびかう中での「報道の暴力」。

目次

第1章 発生―三月十一日修羅場と化した医療現場
第2章 迷走―三月十二日バス「災害避難」の現実
第3章 孤立―三月十二日医師たちの覚悟
第4章 空白―三月十三日病院の中と外で
第5章 裏切り―三月十四日自衛隊救出の実態
第6章 苦悩―三月十五日「置き去り」誤報の真実
第7章 落命―三月十六日救出後の悲劇
第8章 誤報―三月十七日なぜ事実はねじ曲げられたか

著者等紹介

森功[モリイサオ]
1961年、福岡県生まれ。岡山大学文学部卒業。「週刊新潮」編集部などを経て、2003年にフリーランスのノンフィクション作家へ転身。08年、「ヤメ検―司法に巣喰う生態系の研究」、09年の「同和と銀行」(ともに月刊『現代』)の両記事が2年連続「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あやの

40
緊急事態の時、私達が頼るのは、まずは自治体、警察、自衛隊だろう。もし、そこにいくら支援を要請しても音沙汰がなく、ライフラインもない中で何日も取り残されたら、気が狂いそうになるだろう。挙げ句の果てに「一人で逃げた」などとマスコミに書かれたら。当時の状況は未曾有の災害プラス原発事故で、すべてが混乱していたことはわかる。でも。余りにヒドイ話ではないか。まさか自衛隊員による車乗り逃げまであったとは……そして、肝心の県や自衛隊からの詳しい説明も無し。院長が完璧だったとは思わない。でも、患者に対する責任感は感じた。2019/06/17

おいしゃん

37
ここまで患者と病院に尽くした院長が、浅はかな報道によって、報われないどころか一方的に責められる姿は、一冊通して本当に痛ましかった。ただ、未曾有の原発爆発というなかで、連携の取れなかった警察や自治体も安易に責められない。。。2020/03/26

James Hayashi

37
近辺の病院関連の施設では殆ど死者が出ていないが、双葉病院関連で436人の患者のうち50人が死亡。また自衛隊救援時、医療関係者は不在であり「逃亡犯」にでっち上げられた。その前後の軌跡と状況を丹念に掘り下げている。自衛隊や、県の災害対策本部、マスコミも未曾有の危機に対処できなかったことが見える。その後も報道の独り歩きがあり、訂正もニュースにならない為かおざなり。残された患者は重度で高齢者ばかり。1人残された院長は壊滅的な危機にどれだけ不安であったろう。表紙の写真も凄いがこの事態の緊迫感は現実に味わいたくはない2018/09/28

壱萬弐仟縁

26
ここの立地は、放射能をもろにかぶるような 場所。その恐怖を肌で感じる危険地帯(14頁)。 患者の排泄処理。 水も使えない。 ポータブルトイレを使うも、 すぐにいっぱいになるので、裏庭の 小川に捨てに行った。 手についているのは砂や泥で 落とすしかない。 野戦の現場(31頁)。 避難で移動する際、 精神症状の強い方、 隔離室の患者は困ったという(75頁)。 5台のバスで209人が逃げた(78頁)。  2014/06/02

宇宙猫

23
★★★ 福島第一原発近くで救助からこぼれた双葉病院の1週間と行政・メディアの誤報の顛末。救助が遅れた悲惨さが分かる。付き添い無く長距離避難で多くの患者が亡くなった報道の記憶はあるが、医療関係者が逃げた報道の記憶はない。各局で差があったのか。読み終わって思うのは、職員や町民を置いて挨拶に行くと責任放棄した町長に一番の非があるだろう。後は県の災害本部と乗り逃げ自衛官が、事後対応から意識に問題があったと感じる。自衛隊の混乱は、想定を超える大規模災害の中で個別は支障があっても全体的には良くやっていたと思う。D2021/08/21

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