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『マルセル・デュシャン』
カルヴィン・トムキンズ【著】、木下哲夫【訳】
みすず書房(2003-01-06出版)
ISBN:9784622070207
10,185円(税込)
現代美術の祖として様々な角度から語られることの多いデュシャンだが、この本には人間デュシャンの体温を一貫して感じる。激動の時代を生き抜いた天才の普通の日常を垣間みることができて他の評論本とは一線を画する興奮が詰まっている。
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『ファン・ゴッホの手紙』
〈上巻:ベルナール宛〉
〈中巻:テオドル宛〉
〈下巻:テオドル宛〉
ヴィンセント・ファン・ゴッホ【著】、硲伊之助【訳】
岩波書店
ゴッホの手紙を日本語の文庫本で手軽に読めるということは「ダ・ヴィンチの手記」同様奇跡的なことだろう。手紙を綴った日の日付になぜかいつも見入ってしまう。
本を手にすると、以前見たオリジナルの油絵具の異常な盛り上がりが頭に浮かぶ。 |
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『アトリエ日記』
野見山暁治【著】
清流出版(2007-03-21出版)
ISBN:9784860291983
2,520円(税込)
長きに渡り第一線で生き抜いてきた画家の淡々とした日常描写の行間には、透明で神秘的な余白が詰まっている。
「毎日絵を描き続ける」ことの本質的な意味合いが長く心に残る。 |
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『大図解九竜(キュウリュウ)城』
九竜城探検隊【著】
岩波書店(1997-07出版)
ISBN:9784000080705
3,150円(税込)
78年から82年にかけて数度通い滞在した香港と九龍での記憶は今でも匂いと共に強烈に残っている。
それはモロッコの思い出にも似て未だ創作への起爆剤として自分の中に在る。取り壊し前、立ち入り禁止だった九龍城の中へも実際に入った時の匂いや光が蘇る。
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『区民がつくる特別展/目で聞くソノシート展』
杉並区立郷土博物館
この展覧会には、「ソノシート」について知らなかった事柄と共に自分の中に眠っていた様々な記憶を呼び起こされた。
関係者の思いの詰まった素晴らしいカタログだと思う。 |
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『小林旭読本―歌う大スターの伝説』
小林信彦、大滝詠一【編】
キネマ旬報社(2002-03出版)
ISBN:9784873765822
2,000円(税込)
「小林旭」は自分にとって子供の頃から不思議な存在であり続けている人物。
一人の人間の中に、「矛盾」や「理不尽さ」といった事柄が、メロディーや声質と絡まりつつ納まっている。
「小林旭」には広大な真っ青な空といったイメージとホロ苦さがいつもすれ違う。 |
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『上野彦馬歴史写真集成』
馬場 章【編】
渡辺出版(2006-07出版)
ISBN:9784902119053
2,940円(税込)
上野彦馬を含め幕末日本人による写真の数々からはいつも不思議な想像力を刺激される。
例えば「光」のように当たり前に思っている事柄すべてが「魔法」といった単語と結びつき、いつのまにか当たり前が当たり前でなくなっている自分に気づく。
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『いざつむえ 友原康博詩集』
編集工房ノア
この本は、現在50代後半の友原氏が中学3年の時に書いたものをまとめた、と本の最後にある。
彼を見い出し長きに渡り守り続け、またこの本を出版した人々との出会い。この本は「芸術」について人々に様々なことを考えさせる引力がある。
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『武満徹対談選―仕事の夢
夢の仕事』
小沼純一【編】
筑摩書房(2008-01-10出版)
ISBN:9784480091291
1,470円(税込)
武満氏の本はもっと文庫化されより多くの若い世代に読まれるべきだと思う。
全く異なるものだと思い続けていた物事同志が、行間でカチリとつながる発見に満ちている。 |
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『破獄』
吉村 昭【著】
新潮社(1986-12-20出版)
ISBN:9784101117218
579円(税込) |
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『脱獄王―白鳥由栄の証言』
斎藤充功【著】
幻冬舎(1999-06出版)
ISBN:9784877287528
559円(税込)
「破獄」「脱獄王」で知った白鳥由栄という人物は自分にとって20年以上に渡って最大のヒーローだ。
ここには自分にとっての究極の「芸術家像」がある。 |
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『時間』
吉田健一【著】
講談社(1998-10-10出版)
ISBN:9784061976344
1,365円(税込)
吉田健一の著作集は自分には難解すぎて理解しづらいものが多いが、昔からなぜか親しみが湧く。
「時間」は、1行の中に詰め込まれた込み入った描写を目で追ううちにいつしか「時間」そのものの中にいるようなトリップ感を感じる。
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『秘密の知識―巨匠も用いた知られざる技術の解明』
デイヴィッド・ホックニー【著】、木下哲夫【訳】
青幻舎(2006-10-01出版)
ISBN:9784861520839
10,500円(税込)
1960年代初頭から半世紀近く並外れた好奇心と共にアートの最前線にいる作家はごく稀だ。
彼はドローイングの線1本で「現代美術」に様々な疑問を投げかける希有な画家だ。
「シンプルで当たり前のこと」、ホックニーの作品からはいつもそんなことを突きつけられる。 |
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『サン・ラー伝―土星から来た大音楽家』
ジョン・F・スウェッド【著】、湯浅 学【監修】、湯浅恵子【訳】
河出書房新社(2004-07-30出版)
ISBN:9784309267524
6,510円(税込)
「サン・ラー」に関する翻訳本が出ること自体が素晴らしい。
この本を手にした時、日本もまだ捨てたもんじゃないなと思った。 |
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『進駐軍クラブから歌謡曲へ―戦後日本ポピュラー音楽の黎明期』
東谷 護【著】
みすず書房(2005-04-21出版)
ISBN:9784622071372
2,940円(税込)
昔ロバート・アルトマン監督の「マッシュ」という朝鮮戦争の野戦病院を舞台にしたブラックコメディー映画があったが、その中に時折流れる奇天烈日本語入り交じる歌謡曲がすごく気になった。
それ以来ずっと「進駐軍」と「音楽」が自分の中で強く結びついている。
「歌謡曲」は深い。最近は「点」であり続けている日本の歌をきちんと時間軸という「線」の上に並べてもう一度聞き直したいという思いが強い。 |
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『日本レコード文化史』
倉田喜弘【著】
岩波書店(2006-10-17出版)
ISBN:9784006031428
1,155円(税込) |
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『昭和キャバレー秘史』
福富太郎【著】
文芸春秋(2004-03-10出版)
ISBN:9784167656959
660円(税込)
日本美術の筋金入り大コレクターでもある福富太郎氏の本業「キャバレー」経営の歴史を氏の自伝と共に綴られた本だ。
自分が子供だった頃の昭和30年代の東京が一気に蘇る。
この本にはまたぎっしりと「音楽」の匂いが詰まっている。 |
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『匂いの記憶』
日向 蓬【著】
角川書店(2006-12-25出版)
ISBN:9784048737333
1,365円(税込)
「記憶と匂い」の関係にはずっと興味をそそられている。 |
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『ザ・ビートルズ・サウンド
最後の真実』
ジェフ・エメリック、ハワード・マッセイ【著】
白夜書房(2006-12出版)
ISBN:9784861912214
3,990円(税込)
「ビートルズ」の本はいい加減もういいだろうといつも思うのだが、この本は「出会いと運命」の基盤が他の本とは一線を画している。
中学校以来抱えていた数多くの固定観念が一気に覆った驚きに満ちている。 |
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『郵便配達夫シュヴァルの理想宮』
岡谷公二【著】
河出書房新社(2001-08-20出版)
ISBN:9784309474182
798円(税込)
郵便配達という職業はなぜか思いのほか「芸術家」と縁が深いのはなぜか。
そこには絶対何かが隠されている、そう思い始めた切っ掛けを与えてくれた真の芸術。 |
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『集団語辞典』
米川明彦【編】
東京堂出版(2000-02-29出版)
ISBN:9784490105384
6,090円(税込)
様々なジャンルの職業で使用されている、またかつて使用された「隠語」が詰まっている。
「隠語」には創造を刺激する「情と体温」が宿っている。 |
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『犬の記憶』
森山大道【著】
河出書房新社(2001-05-20出版)
ISBN:9784309474144
777円(税込)
森山大道の写真は今や世界中で注目されているが、氏の文章にもまた写真とは異なる角度から切り込む唯一無比の日本の闇が潜んでいる。
なぜか想像の中にしかない「闇市」の匂いが鼻をかすめるのだがなぜかそれは「未来」をこちらに呼び寄せる。 |
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『犬の記憶
終章』
森山大道【著】
河出書房新社(2001-11-20出版)
ISBN:9784309474243
777円(税込) |
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『摘録
劉生日記』
岸田劉生、酒井忠康【著】
岩波書店(1998-01出版)
ISBN:9784003115121
798円(税込) |
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『小出楢重随筆集』
小出楢重【著】、芳賀 徹【編】
岩波書店(1987-08-17出版)
ISBN:9784003111512
798円(税込)
「岸田劉生日記」同様、所々挟み込まれた小さなモノクロスケッチも素晴らしい。
それらの線にはかつて日本人の芸術家の内にあった「技術と心」の全うな邂逅を感じる。 |
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『植草甚一コラージュ日記』
〈第1巻:東京1976〉
〈第2巻:ニューヨーク1974〉
植草甚一【著】、瀬戸俊一【編】
平凡社(2003-10-22、2003-11-25出版)
ISBN:9784582831863、9784582831870
各1,365円(税込)
20歳の頃、植草氏にコラージュを褒められたことがあり影響を受けた。
日本のどこかに「植草甚一記念館」のような場所があればいいのにずっと思い続けている。
そこには健全な「美の世界」が立ち上がると思うのだ。
植草甚一のセンスは不滅だ。 |
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