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『磯崎新の建築談議 (全12巻)』 |
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[ 第1巻
カルナック神殿(エジプト時代) ]
[ 第2巻
アクロポリス―ギリシア時代 ]
[ 第3巻
ヴィッラ・アドリアーナ(ローマ時代) ]
[ 第4巻
サン・ヴィターレ聖堂 ビザンティン ]
[ 第5巻
ル・トロネ修道院“ロマネスク” ]
[ 第6巻
シャルトル大聖堂(ゴシック) ]
[ 第7巻
サン・ロレンツォ聖堂 15世紀 ]
[ 第8巻
パラッツォ・デル・テ 16世紀 ]
[ 第9巻
サン・カルロ・アッレ・クァトロ・フォンターネ聖堂 17世紀 ]
[ 第10巻
ショーの製塩工場 18世紀 ]
[ 第11巻
サー・ジョン・ソーン美術館(19世紀) ]
[ 第12巻
クライスラー・ビル 20世紀 ] |
磯崎 新【著】、篠山紀信【写真】
六耀社
ISBN:9784897373942、9784897373935、9784897373973、9784897374024、9784897374000、9784897373966、9784897373997、9784897373959、9784897373980、9784897373928、9784897374017、9784897373911
磯崎新が、パルテノン神殿やシャルトル大聖堂など、西洋建築史から12の重要な作品を選び、篠山紀信が撮影した『建築行脚』シリーズの廉価版。垂直線を厳密に守る、いわゆる建築写真とは違い、艶かしい空間の雰囲気をとらえる手法に驚かされる。『建築談義』では、テキストはすべて入れ替え、筆者が聞き手になって磯崎が語る形式をとった。五十嵐がインタビューを担当し、各巻の作品解説や各時代の建築様式の基本的な概念から、現代建築や美術・サブカルチャーへのレファランスまで、話題は多岐にわたる。 |
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『建築のパフォーマンス―<つくばセンタービル>論争』
磯崎 新【著】
パルコ出版(1985-06出版)
ISBN:9784891941048
ポストモダン建築を代表する、つくばセンタービルをめぐって、多くの建築家と評論家を巻き込み、論争が起きた。磯崎新が自らそこで生みだされた様々な言説に返答しつつ、編者となって整理したのが本書である。こうした構造こそがポストモダン的だった。
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『建築における「日本的なもの」』
磯崎 新【著】
新潮社(2003-04-25出版)
ISBN:9784104587018
日本建築論だが、これぞ日本の美という礼讃ではない。むしろ、建築において「日本的なもの」の概念はいかに成立し、変容し、政治的に利用されたのかを批判的に検証する。そして革命的な動乱が収束し、前の時代とは断絶しつつ、新しい感覚を生みだした特定の時期を扱う。建築そのものよりも、建築をめぐる言説への刺激的な分析である。
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『空間の行間』
磯崎 新、福田和也【著】
筑摩書房(2004-01-20出版)
ISBN:9784480860668
日本・建築・文学をめぐる、すさまじい博識に裏づけられた知的なトーク・バトル。日本建築史は、実証主義的な態度が強く、技術論や様式論に閉じこもり、思想を巻き込む横断的な議論が少ないことを考えると、貴重な試みだといえよう。トピックは多岐にわたるが、二人は、安定に向かう制度化よりも、時代を切断する革新的な態度に興味をもっている。連続よりも断絶。破壊的なエネルギーと力強い創造力に魅せられている。
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『批評と理論』
磯崎 新、鈴木博之、石山修武【監修】
INAX出版(2005-03-20出版)
ISBN:9784872751239
歴史離れは、建築とて例外ではない。現代建築が過去と断絶しているからだ。先日も、1990年代より前の20世紀をすべて近代とみなす感覚を学生が共有していることを知って、驚かされた。こうした状況において、本書は、異分野の研究者を招き、建築の批評と理論を交錯させながら、現代のデザインと過去の歴史をつなぐ意欲的な試みといえる。 |
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