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[ 本 ] の メ ル マ ガ 」 同 人 が 選 ぶ

い つ か 、 子 供 に 読 ま せ た い


新宿本店5階人文科学書売場に新しいコーナーが生まれました。題して「じんぶんや」。毎月ゲストを招き、様々なテーマのもとに選書をしていただきます。

記念すべき第1回は、「[本]のメルマガ」同人8名による「いつか、子供に読ませたい本」。「[本]のメルマガ」は、人文書を中心とした書籍の情報を提供するメールマガジン。これから出る本の紹介や、「海外の思想潮流」について、また、本の流通現場の本音まで、メールマガジンで取り上げられる内容は多岐に渡ります。同人の皆様は、編集者や出版営業、ライター、書店員など本にかかわるプロフェッショナルばかりです。そんな、「[本]のメルマガ」同人の選んだ本とは……。

新宿本店5階のフェア会場では、選者の方々による手描きのPOPとともに、書籍を展開。
また、会場限定の小冊子を、大好評配布中です!ぜひ店頭で、本を手に取ってみて下さい。
(開催期間:9月4日〜9月30日)

【選者】
「[]のメルマガ」同人

■掩耳さんキウさん五月さんグッドスピードさん南陀楼綾繁さん
aguniさんマエストロ鏡玉さん忘れっぽい天使さん


じんぶんや バックナンバー


本のメルマガ

某書店で発行されていた自称名物フリーペーパーの著者と編者(出版社員と書店員)が中心となって集まり、1999年5月15日に創刊。人文書を中心とした本の紹介や評論を目指すという渋い内容ながら、たまに痛烈な業界暴露話が現れて、業界でも賛否両論を呼ぶ。「我々は『有志』ではあるが『同士』ではない」(マエストロ鏡玉)という言葉が自己評としてはまさにぴったしか。

本のメルマガ     http://www.aguni.com/hon/
書評のメルマガ    http://www.aguni.com/hon/review/

 

掩 耳 選

掩 耳(えんじ)・・・・十五日号編集担当
係長の辞令式をすっぽかすわ、 応接室の絵を破るわの乱行ののちに某大手書店を退社、現在、ハトと雀に脅える最弱の著述業。


book

『孤独な群衆』
デ−ヴィド・リ−スマン著、加藤秀俊訳/みすず書房

自分が「他人指向型」で悩んでいた若かりし時、この一冊がきっかけで「内部指向型」へと少しは舵をきれた一冊、『孤独な群衆』同じ様な悩みに行き当ったとき、読んでもらえれば…


book

『精神と自然』
グレゴリ・ベ−トソン著、佐藤良明訳/新思策社

2, 4, 6, 8, 10, 12,
さ〜てお次に来る数は、というとき、ベイトソンは驚きの数字を記してみせる!
27
一体、これはどういうことか??こんな斬新な切り口から溢れ出してくる奥深い哲学の数々。この『精神と自然』を読んでやわらかい頭脳を持って欲しい…


book

『プロフェッショナルの条件』
ピーター・ファンディナンド・トラッカー著、上田惇生編訳
/ダイヤモンド社

「誰でも、自らの強みについてはよくわかっていると思っている。だが、たいていは間違っている。わかっているのは、せいぜい弱みである。それさえ間違っていることが多い。しかし何ごとかなし遂げるのは、強みによってである」p112
く〜っ、格好良すぎますドラッカー、どんな職種についても「プロ」と呼ばれることを願いつつ……


キ ウ 選

キ ウ・・・・
首都圏郊外の中型書店に勤務。弱気な性格と、学生時代に福永武彦や志賀直哉にいかれたという文学青年ぶりが災い(?)して今に至る。


book

『仏性とは何か』   
高崎直道/法蔵館

「一切衆生悉有仏性」
すべての生きとし生けるものには、仏となる可能性がそなわっている…アートマン(我)との類似や、本覚思想への展開など問題点も多いけれど、みんな仏性を持っているという「物語」は今の世相にこそ大事と思う。


book

『日本仏教史』
末木文美士/新潮社

インド・中国・日本へと受容されつつ変容していった仏教。私たちの国の精神史とは、「日本」と「仏教」のせめぎあう姿でもある。本書は近世まで、近代以降は近著「近代日本の思想・再考1・2」(トランスビュー)へ


book

『ブッダのことば』
中村元/岩波書店

犀の角のようにただ独り歩め
最古の仏典 スッタニパータ
その後の複雑な教義の展開をよそにここには力強いストレートなことばが満ちている。苔にまみれた生き難き世を生き抜く智慧と覚悟。


五 月 選

 

五月(ごがつ)・・・・二十五日号編集担当
某出版社取締役にして、人文業界の若き巨匠と言われる逸材。都内大型書店人文書棚の構成や品揃のほとんども陰で指導している。


book

『「ゲド戦記」全6冊』
ル=グウィン著、清水真砂子訳/岩波書店

大学生の頃、知人にすすめられて読んでみて、すぐハマりました。それ以来、自分もひとにすすめまくっています。ひとに言わせると、ゲド戦記は「暗い」そうですが、私は「深い」と思っています。一番ゾクッとしたのは第一巻「影との戦い」のクライマックスですね。うわーという感じ。まさか敵が"アレ"だったとはねえ。


book 『影との戦い』
ル=グウィン著、清水真砂子訳/岩波書店

book 『こわれた腕環』 
ル=グウィン著、清水真砂子訳/岩波書店

book 『さいはての島へ』 
ル=グウィン著、清水真砂子訳/岩波書店

book 『帰還』 
ル=グウィン著、清水真砂子訳/岩波書店

book 『ア−スシ−の風』 
ル=グウィン著、清水真砂子訳/岩波書店

book 『ゲド戦記外伝』 
ル=グウィン著、清水真砂子訳/岩波書店

book

『風の谷のナウシカ7巻セット』 
宮崎駿/徳間書店

もう何度読み返したことでしょう。アニメ映画版の何倍ものスケールと深さ。ひとすじなわでいかない、複雑な環境思想でもあります。自分の息子には小ウルサくあれ読めこれ読めとは言いたくありませんが、この作品だけはニッコリ笑ってすすめたいですねえ。


book 『風の谷のナウシカ 1』 
宮崎駿/徳間書店

book 『風の谷のナウシカ 2』 
宮崎駿/徳間書店

book 『風の谷のナウシカ 3』 
宮崎駿/徳間書店

book 『風の谷のナウシカ 4』 
宮崎駿/徳間書店

book 『風の谷のナウシカ 5』 
宮崎駿/徳間書店

book 『風の谷のナウシカ 6』 
宮崎駿/徳間書店

book 『風の谷のナウシカ 7』 
宮崎駿/徳間書店

book 『Akira part1』 
大友克洋/講談社

book 『Akira part2』 
大友克洋/講談社

book 『Akira part3』 
大友克洋/講談社

book 『Akira part4』 
大友克洋/講談社

book 『Akira part5』 
大友克洋/講談社

book 『Akira part6』 
大友克洋/講談社

book

『シュナの旅』 
宮崎駿/徳間書店

実はこの本のことを知ったのは去年のことなのです。ロングセラーなんですね。コミック版「ナウシカ」とほぼ同時期に書かれたもの、だそうで。古びませんね、まったく。これからも古びることはないでしょう。チベットの民話をアレンジしたものとのことですが、本当にうまいなあと思います。文庫本という手軽さもいいです。



グ ッ ド ス ピ ー ド 選

グッドスピード・・・・
某誌校正者、編集者。某出版社勤務時代に
マエストロ鏡玉、五月、掩耳らと出会い、本誌の創刊にかかわる。五日号の前編集担当。関心領域は、文学、批評、思想。


book

『天皇の逝く国で』 
ノ−マ・フィ−ルド著、大島かおり訳 /みすず書房

この60年の世の中の変化を考えると、キミが大きくなったとき、どんな世の中になっているか、パパにもまったくわかりません。その時のために、この本を読んでほしい、とパパは思います。この国はアメリカと戦争をしたこと、その戦争はいまも続いているということを。


book

『パパラギ』 
ツイアビ著、岡崎照男訳 /立風書房

「本を読むということは、うんちをするのと同じ」とパパは思います。
パパはこの本のオビ(帯)に村上龍という作家のすいせん文を見て読みました。村上龍はパパの大好きな作家のひとりです。この作家の小説もいいよ。世界はまだまだ大きいのです。そして人間もまだまだイケてます。わかるかなあ。


book

『夜のミッキ−・マウス 』 
谷川俊太郎 /新潮社

パパとママはこの詩集を読んで泣きました。キミが大きくなったら三人で泣きたい、と思います。パパは不器用で口下手な人間ですが、キミには詩が好きな人になってほしいと思います。中野重治の「Impromptu 1」という詩を読んでくれたら、パパの気持ちがわかってもらえると思います。



南 陀 楼 綾 繁 選

 

南 陀 楼 綾 繁(なんだろうあやしげ)・・・・
古書の世界に遊び、ミニコミ発行で四苦八苦、図書館で資料を漁り、メールマガジンを編集・・・・。「本」に関わることならなんでも首を突っ込む編集者・ライター。兄弟誌[書評]のメルマガ編集同人。


book

『戦中派不戦日記 』 
山田風太郎 /講談社

「人は変らない。そして、おそらく人間のひき起すことも。」(あとがきより)
昭和20年の日本といまでは、いったいナニがちがうというのか。大学生のとき読んでそう思った。これから大人になる子どもたちに残しておきたい一冊。


book

『「ガロ」編集長 私の戦後マンガ出版史』 
長井勝一 /筑摩書房

歴史は勝者だけで成り立っているのではない。表舞台から消えていった者たちを優しく見つめ、自身も生涯、マイナーな雑誌の編集者でいつづけた長井さん。一度お会いしたかった。


book

『わたしの渡世日記 上 』 
高峰秀子 /文藝春秋

子どもの頃、ぼくはたくさんの"偉人伝"を読まされて、すっかりヒネくれた少年になってしまった。あのとき、この本と出会っていたら……。現在フィルムセンターで上映中の高峰秀子特集と共に。


book 『わたしの渡世日記 下 』 
高峰秀子 /文藝春秋


a g u n i 選

 

a g u n i(あぐに)・・・・webマスター
大手書店を退社後、[本]のメルマガ&[書評]のメルマガWebマスター、さらには自らのメルマガ「ニュースがもっとよくわかるビジネス書紹介」を発行、ネット書店を経由して独立、現在会社設立準備の多忙な日々を送っている。


book

『金持ち父さん貧乏父さん 』 
ロバ−ト・T・キヨサキ、シャロン・L・レクタ−
/筑摩書房

〔金持ちについて〕あ、でも父さんと比べないでね


book

『人を動かす』 
デ−ル・カ−ネギ−著、山口博訳/創元社

〔人づきあいについて〕人を好きになれる人になってね!


book

『モモ 』 
ミヒャエル・エンデ著、大島かおり訳/新潮社

〔時間について〕生活と心を大切に!



マ エ ス ト ロ 鏡 玉 選

マエストロ鏡玉(きょうぎょく)・・・・五日号編集担当
某中堅出版社の辣腕営業マン。その読書量と情報分析力は業界で高く評価さtれている。営業時と首席での豹変振りがとってもおちゃめ。


book

『影響力の武器 』 
ロバ−ト・B・チャルディ−ニ著、社会行動研究会訳
/誠信書房

子どもを連れてひとたび町を歩けば「コレを買え、アレを買え」と町中がさわいでいるよう。モノを買わせようと社会はできているんだと再認識します。そんな社会をかしこく生きるために、「買って買って」とせがまないようになってほしいので、この本をスイセン。オレオレ詐欺の処方せんとしても営業力の武器としてもおすすめです。


book

『火星からの侵入 』 
ハドリ−・キャントリル著、斎藤耕二訳
/川島書店

1938年ラジオドラマから流れる「火星人、アメリカに侵略」という?におこったパニックの分析。60年たった今、彼らを笑うことができるだろうか。この60年のあいだに次々と「火星からの侵入」があったのではなかろうか。


book

『人間この信じやすきもの 』 
トマス・ギロビッチ著、守一雄訳/新曜社

「人々が判断の道具を?うことを学ばずに、希望を追うことだけを学んだとき、政治的な操作の種が蒔かれたことになる」S.J.グールド
誤信や迷信の許容は、個人にとって、また社会にとっても大きなロスとなる。正しい推論の手続きを学ぶために最適な一冊。でもだまされるな、信じるな、と子どもに言う親ってどんなもんでしょう。まあお父さんはだまされやすい、信じやすいタチなので……。



忘 れ っ ぽ い 天 使 選

忘れっぽい天使・・・・
書店員にして詩人。新しい芸術の動向を探ることに無上の喜びを見出す。ミュージシャンとしても活躍中。


book

『伊藤聚詩集成 』 
伊藤聚 /書肆山田

モノのイメージのせめぎあいにしばしボーゼンとしてしまう、驚くべき言葉の迫力!
20世紀日本現代詩の到達点がここに!


book

『写真の哲学のために 』 
ヴィレム・フルッサ−著、深川雅文訳/勁草書房

人間の歴史を「画像の時代」「テクストの時代」「テクノ画像の時代」に3分割して論じた大胆不敵の書。さて、「テクノ画像の時代」をあなたはどう生きるか。


book

『ジョン・ケ−ジ小鳥たちのために 』 
ジョン・ケ−ジ、ダニエル・シャルル/青土社

"現代音楽"をシェーンベルクの手から奪い取った男、ジョン・ケージ。ちょっとあやしげな東洋思想への傾倒もカワイイです。
いつ読んでも新鮮な気分になれる、ユニークな発想がいっぱい!

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