商品詳細内閣府の調査では、40~64歳のひきこもり状態にある人は推計61万人と、15~39歳の54万人を大きく上回る。中高年ひきこもりで最も深刻なのは、80代の親が50代の子どもの面倒を見なければならないという「8050問題」だ。家族の孤立、孤独死・生活保護受給者の大量発生――中高年ひきこもりは、いまや日本の重大な社会問題だ。だが、世間では誤解と偏見がまだ根強く、そのことが事態をさらに悪化させている。「ひきこもり」とはそもそも何か。何が正しい支援なのか。第一人者による決定版解説書。
著者情報斎藤環[サイトウタマキ]
1961年岩手県生まれ。筑波大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。爽風会佐々木病院等を経て、筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン(ODNJP)共同代表。専門は思春期精神医学、病跡学。『世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析』(角川書店、第11回角川財団学芸賞)など著訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)