幻冬舎新書

死にたい老人

木谷恭介

幻冬舎

発売:2016/02/15

発行形態:書籍

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ポイント:8pt

商品詳細
もう充分に生きた。あとは静かに死にたい――。83歳の小説家は、老いて身体の自由がきかなくなり、男の機能も衰え、あらゆる欲望が失せ、余生に絶望した。そして、ゆるやかに自死する「断食安楽死」を決意。すぐに開始するや着々と行動意欲が減退、異常な頭痛や口中の渇きにも襲われ、Xデーの到来を予感する。一方で、テレビのグルメ番組を見て食欲に悩まされ、東日本大震災のニュースにおののきつつも興味は高まり、胃痛に耐えられず病院に行く。終いには、強烈な死への恐怖が! 死に執着した小説家が、52日間の断食を実行するも自死に失敗した、異常な記録。

第1章 断食死をめざして、38日間(断食カウントダウン―2011年2月10日?14日/断食直前の記録;いよいよ断食突入―2月15日?3月24日/38日間の断食記録 ほか)
第2章 断食安楽死をするための準備(保護責任者遺棄の罪にあたるらしい;83歳、独身ではアパートも借りられない ほか)
第3章 ぼくはなぜ断食安楽死を決意したのか―その理由と背景(ぼくには孤独死した友人が4人いる;生への執着をなくしたら、突然世界が変わって見えた… ほか)
第4章 今度こそ、3度目の挑戦!(3度目の挑戦に入る前に―2011年4月12日?23日/断食再決断の記録;3度目の断食突入―4月26日?5月4日/9日間の断食記録 ほか)
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著者情報
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年大阪府生まれ。劇団「新風俗」「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。1977年、「俺が拾った吉野太夫」で第1回小説CLUB新人賞受賞。以後作家生活に入り、風俗営業の女性を題材とした小説、風俗のガイドブックなどを執筆していたが、1983年の『赤い霧の殺人行』から、旅情ミステリーに専念。五十五歳での再出発だった。宮之原警部シリーズで多くの読者を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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