商品詳細「先生は、幽霊を信じますか?」――国立大学の理科系の授業で、著者は何度もこう質問され唖然とする。彼ら学生は、幽霊が物体だと思って訊いているのか、あるいは現象だと認識しているのか。かように若者の科学離れはもはや危険域まできている。俗説や占い、オカルトなど非科学が横行する今、工学博士で人気作家の著者が、個人レベルの「身を守る力」としての科学的な知識や考え方を簡潔に講義。
第1章 何故、科学から逃げようとするのか(いつから避けるようになったのか;向いていないと思い込む ほか)
第2章 科学的というのはどういう方法か(科学と非科学;非科学的な習慣 ほか)
第3章 科学的であるにはどうすれば良いのか(「割り切り」という単純化;科学は常に安全を求める ほか)
第4章 科学とともにあるという認識の大切さ(ごく普通に接すれば良い;数字にもう少し目を留めてみよう ほか)
著者情報森博嗣[モリヒロシ]
1957年、愛知県生まれ。小説家、工学博士。国立N大学工学部建築学科で研究をする傍ら96年に『すべてがFになる』で第一回メフィスト賞を受賞し、作家デビュー。以後、次々と作品を発表し、人気作家として不動の地位を築く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)