第162回芥川賞・直木賞の候補作をご紹介いたします。

第162回芥川賞・直木賞(2019年下半期)の候補作が発表されました。
結果は2020年1月15日(水)午後4時より選考委員会が開催され、発表されます。
今回はどの作品が受賞するのでしょうか。
予想を楽しみながらお待ちください。


《第162回芥川龍之介賞 候補作》

幼な子の聖戦

予約

幼な子の聖戦

木村 友祐 / 集英社
2020/01/24発売
ISBN : 9784087717099
価格:¥1,760(本体¥1,600)

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第162回 芥川賞候補作「幼な子の聖戦」と、ビルの窓拭きを描いた話題作「天空の絵描きたち」を収録。憤怒と諦めのあいだに、かすかな希望を探る、著者の新境地!
「幼な子の聖戦」――人妻との逢瀬を楽しみながら、親元で暮している「おれ」は青森県の小さな村で村議をしている。「おれ」は県議に人妻の件で決定的な弱みを握られ、立候補した同級生への選挙妨害を強いられる。疲弊した村の現実と、地元を愛する同級生の熱い演説。小さな村の選挙戦は、思いもかけぬ方向へと――。「天空の絵描きたち」――安里小春(あさと・こはる)は、ビルの窓拭きを専門にする会社に転職したばかりだった。仕事を理由に彼氏と微妙な関係にあるが、小春は仲間同士で文字通り命を預けて仕事をする緊張感にのめり込んでいる。ある日、ビル内の盗難事件が原因でリーダーのクマさんこと権田が責任者を下ろされてしまう。クマさんにひそかに憧れていた小春は、思い切ってクマさんを焼き鳥に誘うが......。

音に聞く

音に聞く

高尾長良 / 文藝春秋
2019/11出版
ISBN : 9784163911335
価格:¥1,540(本体¥1,400)

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言葉か、音か―。作曲に天賦の才をみせる15歳の妹。母語から離れ、自らの言語表現を模索する姉。『肉骨茶』『影媛』で注目を集める若き才媛が音楽の都ウィーンを舞台に繰り広げる待望の本格芸術小説。
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デッドライン

デッドライン

千葉雅也 / 新潮社
2019/11出版
ISBN : 9784103529712
価格:¥1,595(本体¥1,450)

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修士論文のデッドラインが迫るなか、「動物になること」と「女性になること」の線上で煩悶する大学院生の「僕」。高校以来の親友との夜のドライブ、家族への愛情とわだかまり、東西思想の淵を渡る恩師と若き学徒たる友人たち、そして、闇の中を回遊する魚のような男たちとの行きずりの出会い―。21世紀初めの東京を舞台にかけがえのない日々を描く話題沸騰のデビュー作。第41回野間文芸新人賞受賞、気鋭の哲学者の初小説。
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最高の任務

最高の任務

乗代雄介 / 講談社
2020/01出版
ISBN : 9784065186008
価格:¥1,705(本体¥1,550)

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「生き方の問題」僕は、2歳年上の従姉に長い手紙を送る。幼い頃からの思慕と、1年前の久しぶりの再会について...。「最高の責任」大学の卒業式を前にした私はあるきっかけで、小学生の頃、いまは亡き叔母にもらって書き始めた日記帳をひもとく。日記を通して語られていく、叔母との記憶。野間文芸新人賞受賞の気鋭による傑作青春小説集。
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背高泡立草

予約

背高泡立草

古川 真人 / 集英社
2020/01/24発売
ISBN : 9784087717105
価格:¥1,540 (本体¥1,400)

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草は刈らねばならない。そこに埋もれているのは、納屋だけではないから。記億と歴史が結びついた、著者新境地。第162回芥川賞候補作。
大村奈美は、母の実家・吉川家の納屋の草刈りをするために、母、伯母、従姉妹とともに福岡から長崎の島に向かう。吉川家には<古か家>と<新しい方の家>があるが、祖母が亡くなり、いずれも空き家になっていた。奈美は二つの家に関して、伯父や祖母の姉に話を聞く。吉川家は<新しい方の家>が建っている場所で戦前は酒屋をしていたが、戦中に統制が厳しくなって廃業し、満州に行く同じ集落の者から家を買って移り住んだという。それが<古か家>だった。島にはいつの時代も、海の向こうに出ていく者や、海からやってくる者があった。江戸時代には捕鯨が盛んで蝦夷でも漁をした者がおり、戦後には故郷の朝鮮に帰ろうとして船が難破し島の漁師に救助された人々がいた。時代が下って、カヌーに乗って鹿児島からやってきたという少年が現れたこともあった。草に埋もれた納屋を見ながら奈美は、吉川の者たちと二つの家に流れた時間、これから流れるだろう時間を思うのだった。


《第162回直木三十五賞 候補作》

嘘と正典

嘘と正典

小川哲 / 早川書房
2019/09出版
ISBN : 9784152098863
価格:¥1,760(本体¥1,600)

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第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉受賞後、第2長篇『ゲームの王国』で日本SF大賞および山本周五郎賞を受賞した小川哲。その受賞後第一作となる短篇集を刊行する。奇想小説、歴史小説、そしてSF小説......ジャンルすべてを包含して止揚する傑作集の誕生。
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熱源

熱源

川越宗一 / 文藝春秋
2019/08出版
ISBN : 9784163910413
価格:¥2,035(本体¥1,850)

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故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太(サハリン)。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。
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スワン

スワン

呉勝浩 / KADOKAWA
2019/10出版
ISBN : 9784041086391
価格:¥1,870(本体¥1,700)

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首都圏の巨大ショッピングモール「スワン」で起きたテロ事件。死者二十一名、重軽傷者十七名を出した前代未聞の悲劇の渦中で、犯人と接しながら、高校生のいずみは事件を生き延びた。しかし、取り戻したはずの平穏な日々は、同じく事件に遭遇し、大けがをして入院中の同級生・小梢の告発によって乱される。次に誰を殺すか、いずみが犯人に指名させられたこと。そしてそのことでいずみが生きながらえたという事実が、週刊誌に暴露されたのだ。被害者から一転、非難の的となったいずみ。そんななか、彼女のもとに一通の招待状が届く。集まったのは、事件に巻き込まれ、生き残った五人の関係者。目的は事件の中の一つの「死」の真相を明らかにすること。彼らが抱える秘密とは? そして隠された真実とは。圧倒的な感動。10年代ミステリ最後の衝撃!
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背中の蜘蛛

背中の蜘蛛

誉田哲也 / 双葉社
2019/10出版
ISBN : 9784575242140
価格:¥1,760(本体¥1,600)

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東京・池袋で男の刺殺体が発見された。捜査にあたる警視庁池袋署刑事課長の本宮はある日、捜査一課長から「あること」に端を発した捜査を頼まれる。
それから約半年後――。
東京・新木場で爆殺傷事件が発生。再び「あること」により容疑者が浮かぶが、捜査に携わる警視庁組織犯罪対策部の植木は、その唐突な容疑者の浮上に違和感を抱く。そしてもう一人、植木と同じように腑に落ちない思いを抱える警察官がいた。捜査一課の管理官になった本宮だった......。
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落日

落日

湊かなえ / 角川春樹事務所
2019/09出版
ISBN : 9784758413428
価格:¥1,760(本体¥1,600)

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新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。『笹塚町一家殺害事件』引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた。15年前に起きた、判決も確定しているこの事件を手がけたいという。笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。この事件を、香は何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。"真実"とは、"救い"とは、そして、"表現する"ということは。絶望の深淵を見た人々の祈りと再生の物語。

2019.12.20 イベントに行こう  文学 受賞作品