| 【北海道と歴史―吉川弘文館創業150周年・札幌本店フェア】 (No.186 2008. 2.21配信号) |
歴史書出版の吉川弘文館は、安政四年(1857年)の創業から数えて昨年で150周年を迎え、これを記念したフェアが紀伊國屋書店札幌本店でも開催されています。 今回のe-Alert Plus!では、北海道の方向けに日本史関連書の代表的な出版社である同社の北海道関連書や近刊書籍、残部僅少本などをご紹介いたします。 ※こちらもご覧ください ↓↓ 1/25配信 【日本のルーツを知る―吉川弘文館 創業150周年記念】 http://www.kinokuniya.co.jp/03f/ealert/eA_178.html ◇◆INDEX◆◇ 1.吉川弘文館 北海道の本 2.150周年記念出版/07-08年新刊 ほか 3.残部僅少本/オンデマンド本 4.札幌本店「吉川弘文館創業150周年フェア」のご案内 同社の150周年記念出版、日本史を読むための基本図書、北海道関連図書、残部僅少本など 約270タイトル・500冊を展示・販売しております。 *開催中〜3/15 http://www.kinokuniya.co.jp/04f/d03/hokkaido/08.htm |
1.吉川弘文館 北海道の本 |
【1】 | 戊辰戦争論 (歴史文化セレクション) | |
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石井孝【著】 2008/01 (吉川弘文館) 標準価格:税込\3,045 ISBN:9784642063432 |
★戊辰戦争の本質を「絶対主義形成の二つの途の戦争」と規定し、天皇制と大君制(徳川)の対立を幕末段階から説き起こすことによって鮮明にした。 戦争を三つの段階に分けて詳述し、戊辰戦争論の克服をめざした名著。 |
【2】 | 北方伝説の誕生―歴史と民俗の接点 | |
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佐々木馨【著】 2007/10 (吉川弘文館) 標準価格:税込\2,940 ISBN:9784642079822 |
★坂上田村麻呂に置去りにされた蝦夷の娘の悲恋、金を掘った鎌倉武士による寺社建立、みちのくを旅した中世の「黄門様」北条時頼…。 伝説を民衆が生き抜くためのエネルギーとして捉え、歴史学と民俗学の接点を探る。 |
◆考古学から現代史、そして世界史、文化史、民俗学、人類学までを、各界を代表する執筆者により 平易に、しかし最新の知見を盛り込んだ叢書。 ここでは、当シリーズから北海道に関連したものをご紹介。 |
【3】 | エトロフ島―つくられた国境 (歴史文化ライブラリー〈78〉) | |
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菊池勇夫【著】 1999/11 (吉川弘文館) 標準価格:税込\1,785 ISBN:9784642054782 |
★国境とはなにか―ラッコを獲って暮らすアイヌの千島列島は、エトロフを国境として江戸幕府に分断された。開発に駆り出される奥羽民衆、風俗改変を強いられるアイヌ。境界の島に渦巻く思惑と葛藤を見つめ、「国境」創出の意味を問う。 |
文明開化と差別 (歴史文化ライブラリー) | ||
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今西一【著】 2001/10 (吉川弘文館) 標準価格:税込\1,785 ISBN:9784642055277 |
★近代日本は、「国民」の形成に伴い、対極に「非国民」を作りだし、排外的な差別を行なった。賎民的芸能者の姿や「伝統文化」「国技」とされる歌舞伎・相撲の歴史、断髪令施行などから、国民国家の排他性の原因を暴く。 |
アイヌ文化誌ノート (歴史文化ライブラリー) | ||
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佐々木利和【著】 2001/10 (吉川弘文館) 標準価格:税込\1,785 ISBN:9784642055284 |
★北海道・千島・樺太に暮らすアイヌの人びとは、周辺地域との交流の歴史のなかで多様な文化を創造した。日本・シベリア・北アメリカ・ヨーロッパの文化をも複合したその世界にわけ入り、アイヌ文化とは何かを考える。 |
【4】 | 古代蝦夷からアイヌへ | |
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天野哲也 / 小野裕子【編】 2007/03 (吉川弘文館) 標準価格:税込\12,600 ISBN:9784642024570 |
★蝦夷は、古代国家と相対する中でどのような文化的変容を遂げたのか。渡嶋エミシの朝貢・擦文文化の終焉など、考古学と文献史学の両面から考察。古代「エミシ」の実態と、中世「エゾ/アイヌ」への変化の経緯に迫る。 |
◆街道からふるさとの歴史と文化を探る新しい「県史」―地方史の発掘にとどまらず、 そこに暮らす人々の活力や潜在エネルギー、個性・文化に照明を当て、新しい地域史を 創造するシリーズ。 |
【5】 | アイヌの道 (街道の日本史〈1〉) | |
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佐々木利和 / 古原敏弘 / 児島恭子【編】 2005/07 (吉川弘文館) 標準価格:税込\2,730 ISBN:9784642062015 |
★大自然の中で、河川を交通路とし水源の山を越え、他の川筋へ縦横に移動するアイヌ集団間のネットワークは想像以上のものがあった― 「街道」なきアイヌの生活と歴史を、広大な十勝川・石狩川流域を始めとする内陸の踏分け道や、太平洋・日本海・オホーツク沿岸の道とともに探る。 |
蝦夷地から北海道へ (街道の日本史〈2〉) | ||
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田端宏【著】 2004/03 (吉川弘文館) 標準価格:税込\2,625 ISBN:9784642062022 |
★アイヌモシリ・蝦夷地は、アイヌと和人の対立・交流のなか、明治政府によって北海道となる。 擦文文化、北前船と港町の繁栄、松浦武四郎の探査、開拓使と屯田兵、囚人ロードと鉄道など、アイヌ社会から日本への開拓と国防の多彩な歴史を追求。小林多喜二・子母沢寛などさいはて&カ化を支えた人々に迫る。 |
街道の日本史 (津軽・松前と海の道長谷川成一) 3 | ||
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2001/01 (吉川弘文館) 標準価格:税込\2,415 ISBN:9784642062039 |
★「しょっぱい川」と呼ばれる津軽海峡は、津軽と北海道を分断するものではなく、古来より両地域を密接に結びつけてきた。古代蝦夷の世界、十三湊の興亡と日本海海運、弘前藩と松前藩、ニシン漁とヤン衆など、海を媒介とした北方世界との交流によって形成された独自の文化を追究。 また、陸羯南・太宰治・高橋竹山らに、北からのメッセージを探る。 |
街道の日本史 (下北・渡島と津軽海峡浪川健治) 4 | ||
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2001/07 (吉川弘文館) 標準価格:税込\2,415 ISBN:9784642062046 |
★海峡文学の舞台、下北・渡島。この地域は古くから人びとが自由に往来する回廊=津軽海峡で結ばれ、独自の文化圏を形成していた。 アイヌと和人の抗争、箱館戦争、極東最大の米軍三沢基地、原子力利用施設の建設など、激動の歴史を追究。また南部駒、苦闘する斗南藩、西洋文化の窓口函館、死者の霊集まる恐山など、個性あふれる地域像を再発見する。 |
【6】 | 蝦夷島と北方世界 (日本の時代史〈19〉) | |
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菊池勇夫【編】 2003/12 (吉川弘文館) 標準価格:税込\3,360 ISBN:9784642008198 |
★北東アジアからみたエゾの社会や交易の実態を探り、近代の北海道開発や国境問題、アイヌ民族の「国民」化から、現代日本への課題を提示する。 日本国、日本人という括りを問い直した、新たな日本列島史が浮かび上る。 |
【7】 | 列島史の南と北 (近世地域史フォーラム〈1〉) | |
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菊池勇夫 / 真栄平房昭【編】 2006/11 (吉川弘文館) 標準価格:税込\3,780 ISBN:9784642034159 |
★日本列島の南と北に存在する“周縁領域”。琉球の境界性、樺太先住民交易とアイヌなど、南北地域の特質を東アジア世界との関わりから解明。さらに大坂市場など南と北をつなぐ地域にも触れる。 |
2.150周年記念出版/07−08年新刊 ほか |
◆日本史上に繰り広げられた様々な内乱・戦争を取り上げ、その歴史的背景を問い直す。 歴史研究の最前線で活躍する執筆陣が、分かりやすく解説。全巻書き下ろし。 《創業150周年記念出版》 |
【1】 | 戊辰戦争 (戦争の日本史〈18〉) | |
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保谷徹【著】 2007/12 (吉川弘文館) 標準価格:税込\2,625 ISBN:9784642063289 |
★戦の常識を変えた""軍事論""―戦争を支えたヒト・モノ・カネの実態とは? 戊辰戦争を軍事史的な観点から解明した初めての書。 |
総力戦とデモクラシー―第一次世界大戦・シベリア干渉戦争 (戦争の日本史〈21〉) | ||
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小林啓治【著】 2008/01 (吉川弘文館) 標準価格:税込\2,625 ISBN:9784642063319 |
★サライェヴォ事件を発端とした第一次世界大戦で、日本は山東半島の利権をめぐり、ドイツと開戦する。英・中国との外交交渉の過程を描きながらその国家的意志を追究。 さらに、アメリカの参戦、ロシア革命、シベリア出兵と続くヨーロッパの政治状況の構造変化を、ロマン・ロランら反戦思想家の足跡から「戦争とデモクラシー」をテーマに再検証する。 |
【2】 | 歴史考古学大辞典 | |
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小野正敏 / 佐藤信 / 舘野和己 / 田辺征夫【編】 2007/03 (吉川弘文館) 標準価格:税込\33,600 ISBN:9784642014373 |
★「歴史考古学」は今日の歴史研究の主流となった。歴史・考古をはじめ民俗・美術・建築など幅広い分野の研究成果を盛り込んだ、新たなコンセプトの〈歴史辞典〉。最新・重要な3270項目を多数の図表とともに詳説。 《創業150周年記念出版》 |
◆鎌倉時代のもっとも基本的な歴史書である『吾妻鏡』。 独特の漢文体で綴られた難解な原文のすべてを、誰でも読める現代語訳で甦らせた注目のシリーズ 刊行開始。 《創業150周年記念出版》 ※全巻ご予約も承ります。 ご要望のお客様は、お名前・ご所属機関・BookWeb Pro-ID(またはe-Alert会員ID)をご記載の上、末尾に記載されている紀伊國屋書店 e-Alert事務局までお知らせ下さい。 |
【3】 | 現代語訳吾妻鏡〈1〉頼朝の挙兵 | |
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五味文彦 / 本郷和人【編】 2007/11 (吉川弘文館) 標準価格:税込\2,310 ISBN:9784642027083 |
★伊豆の流人頼朝の挙兵、石橋山合戦、鎌倉入り、富士川合戦、関東掌握。黄瀬川宿での頼朝・義経の対面等、鎌倉武家政権の誕生を活写。 |
現代語訳吾妻鏡〈2〉平氏滅亡 | ||
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五味文彦 / 本郷和人【編】 2008/03 (吉川弘文館) 標準価格:税込\2,415 ISBN:9784642027090 |
★ついに頼朝は引き締めていた手綱を放つ。木曽義仲を撃破、平氏との全面衝突、多くの人々の運命を翻弄しながら、壇ノ浦での平氏滅亡を迎える― |
【4】 | 日本女性史大辞典 | |
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金子幸子 / 黒田弘子 / 菅野則子 / 義江明子【編】 2008/01 (吉川弘文館) 標準価格:税込\26,250 ISBN:9784642014403 |
★初の本格的女性史辞典。政治・経済・社会・運動・性・民俗など、アイヌや沖縄も含め、近年進展著しい女性史研究による最新の研究成果を3100余項目に集大成。女性学やジェンダーの視点も組み込み、新たな歴史像を拓く。 《創業150周年記念出版》 〈売行良好書!〉 |
◆伝統の歴史書出版から名著を精選、多彩な書目にあふれる真実の歴史と文化の魅力を、 永遠の古典にふさわしい新装幀と求めやすい価格で提供するシリーズ。 |
【5】 | 日本食生活史 (歴史文化セレクション) (復刊・縮刷) | |
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渡辺実【著】 2007/11 (吉川弘文館) 標準価格:税込\2,835 ISBN:9784642063418 |
★日本人は、何を食べてきたのか。各時代の食の移り変わりや、伝統をつくりあげ、支えてきた人々にも視点をあて、食材の種類や生産法、調理法・調味料・食器など食全般にわたり、古代から現代までの食生活の歴史を詳説。 |
江戸歳時記 (歴史文化セレクション) (復刊) | ||
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宮田登【著】 2007/12 (吉川弘文館) 標準価格:税込\1,785 ISBN:9784642063425 |
★土からの生産生活を離れ、もっぱら消費生活を営んでいた江戸人の中には、独自の生活体系が形づくられていた。世界有数の都市=江戸の特徴を、年中行事の民俗や、日々の生活リズムに探り、都市民の生活文化を描き出す。 |
天皇・天皇制・百姓・沖縄―社会構成史研究よりみた社会史研究批判 (歴史文化セレクション) | ||
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安良城盛昭【著】 2007/06 (吉川弘文館) 標準価格:税込\3,990 ISBN:9784642063364 |
★社会構成史の立場から「社会史」を批判し、天皇制、中世百姓の「移動の自由」、近現代の沖縄、被差別部落、の各本質についての客観的な解釈を示す。また「奴隷と犬」など平易な論説も収め、歴史学を志す人にも好適。 ※本シリーズへの収録にあたり、新たに「付 豊臣秀吉の天下政権構想」を増補。 |
3.残部僅少本/オンデマンド本 |
【1】 | 古代蝦夷を考える | |
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高橋富雄【著】 1991/12 (吉川弘文館) 標準価格:税込\2,961 ISBN:9784642072922 |
★【残部僅少本】 蝦夷とはなにか。その呼称がなぜエミシ・エゾでなくエビスでなければならないのか。東国・日高見国やアイヌとの関連はどうなるか。東国蝦夷経営。 それは日本古代国家が完成するうえでの最終課題でもあった。 古代東北史の第一人者が書き下ろす、通説への根本からの再検討は、古代蝦夷を考えるための新しい基礎となり、読者を魅了する。 |
【2】 | 中世の蝦夷地 (中世史研究選書) | |
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海保嶺夫【著】〔カイホミネオ〕 1987/04 (吉川弘文館) 標準価格:税込\3,045 ISBN:9784642026505 |
★【残部僅少本】 日本北方史研究において全くの空白となっている中世蝦夷地や蝦夷に関しての最初の通史。 中世蝦夷地の国家的位置づけ、社会的特色などより説き起し、中世蝦夷地が近世蝦夷地へ変貌する過程を詳述。蝦夷地における中世と近世との相違を明らかにすると共に、近来の国家論的蝦夷地論への問題提起を行なう。 |
【3】 | OD版 三航蝦夷日誌 上 | |
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吉田武三 校註 / 吉田武三 校註 2007/10 (吉川弘文館) 標準価格:税込\16,800 ISBN:9784642009256 |
OD版 三航蝦夷日誌 下 | ||
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吉田武三 校註 / 吉田武三 校註 2007/10 (吉川弘文館) 標準価格:税込\16,800 ISBN:9784642009263 |
★【オンデマンド版】 |
【4】 | OD版 奈良時代医学史の研究 | |
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服部敏良 著 2007/09 (吉川弘文館) 標準価格:税込\14,700 ISBN:9784642009102 |
OD版 平安時代医学史の研究 | ||
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服部敏良 著 2007/09 (吉川弘文館) 標準価格:税込\13,650 ISBN:9784642009119 |
OD版 鎌倉時代医学史の研究 | ||
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服部敏良 著 2007/09 (吉川弘文館) 標準価格:税込\14,700 ISBN:9784642009126 |
★【オンデマンド版】 |
4.紀伊國屋書店 札幌本店「吉川弘文館創業150周年フェア」のご案内 |
◆同社の150周年記念出版、日本史を読むための基本図書、北海道関連図書、残部僅少本など 約270タイトル・500冊を展示・販売中です。 ◆今回は特に、通常は受注生産のため実物をご覧いただけないオンデマンド本も、『新訂増補国史大系』 のほか、長らく品切れだった吉田武三校注『三航蝦夷日誌』全2巻、服部敏良著『日本医学史の研究』 (全5冊)などを展示しております。 日頃はなかなかご覧いただけない書籍を、じっくりとご選書ください。 ・開催場所:紀伊國屋書店札幌本店 1階特設コーナー http://www.kinokuniya.co.jp/04f/d03/hokkaido/08.htm ・開催期間:開催中〜3/15 |
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