岩波ジュニア新書<br> ガチャコン電車血風録 - 地方ローカル鉄道再生の物語

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岩波ジュニア新書
ガチャコン電車血風録 - 地方ローカル鉄道再生の物語

  • 著者名:土井勉【著】
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • 岩波書店(2025/02発売)
  • 緑が眩しい!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/17)
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  • ISBN:9784005009954

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内容説明

全国各地で地方ローカル鉄道が存続の危機に瀕している.利用者の減少,施設の老朽化…,地域の人々に必要不可欠な「生活の足」を守るにはどうすればよいのか? 鉄道会社と自治体,そして地域住民が協力してさまざまな課題と向き合い,存続の道を模索した近江鉄道の事例を丹念にたどり,地域ローカル鉄道の未来を考える.

目次

はじめに
1.地域の足=全国の地域鉄道の96%が赤字!?
1‐1 「まち」が抱える「様々な不安」と移動の関係
1‐2 移動手段としての自動車と公共交通
1‐3 地方ローカル鉄道の存廃問題が急浮上
2.近江鉄道ってどんな電車?――辛苦是経営って何?
2‐1 近江鉄道の概要
2‐2 独特のレトロ感をいまに残す近江鉄道
2‐3 赤字が続いている近江鉄道
3.鉄道の存廃問題と上下分離方式
3‐1 鉄道を動かすために必要となるお金――経費
3‐2 なぜ鉄道の赤字が問題になるのか?
3‐3 地方ローカル鉄道の存廃問題と対応策
3‐4 上下分離方式という存続方策
4.近江鉄道のギブアップ宣言で延命か再生か,それとも廃線か?
4‐1 ギブアップ宣言と,その受け止め方
4‐2 近江鉄道の努力と存続の価値を見出す
4‐3 衝撃→不信→結束,関係者はどう前を向いたのか
5.近江鉄道存廃について白熱の議論――任意協議会はじまる
5‐1 任意協議会と地域公共交通総合研究所の報告書
5‐2 「地域公共交通ネットワークのあり方検討調査報告書」の概要
5‐3 存廃問題の最大の焦点と,さらに続く白熱議論
5‐4 存続,そして次の展開へ.動き出した議論
5‐5 近江鉄道沿線自治体首長会議でも,白熱議論
6.山あり谷ありのプロセスを乗り越えて法定協議会スタート
――なぜみんなが同じ方向を向くことができたのか?
6‐1 近江鉄道の「ギブアップ宣言」の三日月滋賀県知事の受け止め方
6‐2 法定協議会:開始早々の会長からの先制パンチ
6‐3 データとファクトを共有して一気に結論へ
6‐4 理解を深めた大人の遠足
7.全線存続に向けて一歩ずつ
7‐1 次の一手は存続形態を決めること
7‐2 沿線自治体の費用負担割合の決定
7‐3 法定計画とデータを見ない意見の克服
8.沿線の人々や企業が近江鉄道再生の背中を押す
8‐1 沿線の人々との接点の拡大
8‐2 2022年10月の「全線無料デイ」:もし空振りだったら.......
8‐3 市民からの発言「鉄道は道路整備と同じ感覚になる」
終章 上下分離,新生近江鉄道出発進行
参考資料
おわりに
謝 辞

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

39
地元の方なら「ガチャコン」の愛称を知らない人はいない。近江鉄道の例に限らず、ローカル鉄道の存続は全国的に大きな課題である。これは地域の暮らし、通勤・通学を守るために、鉄道の役割を根本から見直し、データにもとづいて、企業・自治体・県民が将来のあり方を詳細に検討・議論した記録である。何よりも、存続した方が負担が少ないという結論が、鉄道に余力のあるうちに出て、上下分離方式のスタートを切れた効果は大きい。鉄道を「インフラ」としてみる視点が、日本の交通の未来には必要だと痛感する。クルマ・バスへの転換が万能ではない。2025/01/20

onasu

11
赤字のローカル鉄道を存続させるか否か、滋賀の近江鉄道の実例をなぞっていく。  廃線、存続、上下分離方式で自治体の負担が少ないのは、廃線のデメリット(通学不可、渋滞の増加、バスの運転手不足、他)など、新たな知見は多かった。  著者は方策を問う協議会に携わっており、その過程は詳細だが、それを知りたい者以外には冗長に感じられた。文中にもある他社例の他、廃線となった事例でも、複数を紹介してもらった方が、より読みがいがあったように思う。あと、路線図の掲載が小さく、これは名所も書き入れて1頁大で欲しかった。2025/03/24

nishiyan

10
全国各地で存続の危機に直面している地方ローカル鉄道。近江鉄道の存続と再生までの道程を通して地方ローカル鉄道の未来を考える新書。かつて鉄道会社が小林一三が編み出したビジネスモデルもあって 優良企業だったことの弊害から、鉄道がインフラと見られてこなかったという指摘は興味深い。近江鉄道の事例からは早期に会社がギブアップして余力があったこと、沿線自治体と住民の意識が変化して鉄道をインフラに再定義できたこと、専門家の意見が取れ入れられたことなどが大きかったと読み取れる。一つでも欠けていたら上手くいかなかっただろう。2025/04/04

takao

3
ふむ2026/05/07

のざ

2
滋賀の湖東地方の通勤通学を支えている近江鉄道を経営難から再生させるプロセスを書いた本です。私は草津市の出身なので近江鉄道が赤字であることを噂に聞いていた程度で、沿線の住人たちと近江鉄道の間に深い溝があったことは全く知りませんでした。その溝を埋めるためにも、思い込みからではなくデータとファクトによる分析から意見を出し、適切な処置を行うことが重要だったのだと思いました。2025/06/07

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