内容説明
ポスト真実の政治と歴史修正主義が横行する時代に,歴史学に何ができるのか──.トランプ政権のウソ,ホロコースト否認論,白人至上主義のテロや原爆展論争などを題材に,こうした問いに答えるアクチュアルな歴史学入門.アメリカ歴史学界を牽引してきた著者による,『歴史とは何か』(E. H. カー)の現代版.
目次
第1章 空前の規模で
嘘つき
記念碑
教科書論争
記憶戦争
パブリックヒストリーと集合的記憶
第2章 歴史における真実
事実
解釈
歴史的真実とヨーロッパ中心主義
暫定的真実
第3章 歴史をめぐる政治学
エリートの歴史
最初の突破
門戸を開放する
歴史とシティズンシップ
第4章 歴史学の未来
地球の歴史
リスペクトの倫理学
読書案内
訳者あとがき
注
索引