岩波新書<br> 芸人

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岩波新書
芸人

  • 著者名:永六輔
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 岩波書店(2023/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784004305286

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内容説明

「人間である前に芸人であってほしい!」「客がよくなきゃ芸人は育ちません.芸人が育つような客がいませんね」―語録と対談・講演録で構成するご存じ六輔ワールド,いよいよ著者の原点ともいうべき世界.ひとつの笑いがどれだけ人生を豊かにできるか―「僕は芸人への尊敬と愛着の念をこめて,この本を書いた」.

目次

口上
Ⅰ 芸──「芸とは恥をかくことです」
Ⅱ テレビ──「もったいないものも捨ててあります」
Ⅲ スポーツ──「プロレスは痛いものです」
Ⅳ 光と影──「錦着て 布団の上の 乞食かな」
Ⅴ 歌──「明日咲くつぼみに」
Ⅵ 芸人──「三波春夫は芸人でございます」
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

常磐条

34
「藝」という字が「習って身につける技」をさすのに対し、「芸」という字は「植物、育てられる草木」という意味をもつとは知らなかった。芸人の神話的起源は海彦・山彦の物語。山彦一族に敗れた海彦の一族が、負けた有様を演技しなければならなくなった出来事にある。その昔、河原(=生産手段の絶たれた場所)に集められたアウトサイダーたち(河原者、河原乞食)は、身体を、顔を、男を、芸を売って生き継いできた。日本での芸能の歴史は、負の克服のための修行と重なっている。そんな怨念の輝きの上に、私たちは今も生かされているのだ。2015/12/28

佐島楓

17
本当の芸って何だろう、芸を売るってどういうことだろうと考えずにはいられなかった。テレビの台頭が芸をだめにした一面があると永さんはおっしゃりたいようだけど、ご自身のジレンマの表れでもあるのだろう。売文を行っている身として、自己を見つめる良い機会をいただいた。2013/09/27

kinkin

9
芸人・・・ほんとに芸人と呼ばれるような人は、もう少ないのではないかな。芸がないのに芸人と称したり、紹介されたりする人のなんと多い事よ!2012/12/18

ふみぼー

1
このシリーズの中では、一番面白かった。2013/02/08

今夜は斉藤

0
客前で芸を育てる、それが芸人である。とは興味深い。 芸人、芝居、どれも客前で初めて成立するのである。 昨今のドラマや映画、音楽のうちで客前を意識できているものがいくつあるのかと思うと、哀しくなる。 今一度、客前に立ち返ってみる必要があるのかもしれない。2015/06/02

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