岩波ジュニア新書<br> いじめを考える

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岩波ジュニア新書
いじめを考える

  • 著者名:なだいなだ
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 岩波書店(2022/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005002719

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内容説明

いじめ問題が深刻化するなかで,私たちはどう考え,行動したらよいのでしょうか.日本では昔からあったいじめが,人権意識の高まりとともに,大人の社会では少しずつ減るほうに向かったが,学校という場には残ってしまった-こう考える著者が,ある高校生との対話を通して問題の深層をとらえ,解決への糸口をさぐります.

目次

はじめに
第一章 昔に〈いじめ〉はあったか 〈いじめ〉の定義
第二章 昔にはどのような〈いじめ〉が……
第三章 〈いじめ〉はどこに行ったか
第四章 そして学校だけに残った
第五章 〈いじめ〉の心理
第六章 増えているから問題なのか
第七章 処方せん 〈いじめ〉をなくすために
あとがき
イラスト・おーなり由子

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

柳田

11
いじめは教育学の一大トピックだが、あまり勉強したことはない。20年近く前の本だが、歴史的な話が主だし、いじめとはそもそも、みたいな話をしているから、今読んでも古くない。高校生の山田くんとの対話形式で書かれていて読みやすい。まあしかし、今いじめというと軍隊的な、暴力的なものというよりネットとかLINEをふんだんに活用した陰湿なものがさかんなイメージなのだが、実態はどうなのだろうか。殴ったりするんだろうか。大人の世界でのいじめ、という話が出てきて、今でいうハラスメントだが、あれは物理的な暴力はないけれど…。2018/04/19

hey!

5
いじめを多面的に捉え直していくアプローチが良かった。いじめは現代特有の問題ではなく、人間固有の性質により普遍的に生まれるものという主張はうなずけた。だからこそ、子供がいじめを自分の問題として考え、さらに集団帰属の欲求に身を任せるのではなく早くから人生を真剣に考えることが必要なんだと思う。しかしそのような啓蒙を施すべき教師は多忙を極め、さらにこれらは子供一人ひとりが感じ取ることであって、言葉で伝えられる類いのものではない。結局いじめ問題の解決はとても難しいという感想を持った。2015/03/02

しゅんぺい(笑)

2
なだいなださん自身と、高校生の対話形式のいじめについての本。 ジュニア新書っぽい、丁寧な語り口。 いじめについての過去との比較、いじめの心理など、めちゃくちゃやさしい話をなぞるような本なので、深い議論を期待していた人にとっては拍子抜けかもしれない。 かくいう私も、筆者の意見をもっと押し出してもいいのに、と思った。 あと、このなかに出てきた『真空地帯』と『橋のない川』がめちゃくちゃ読みたい。2012/08/14

Papa-だって

1
P92に「人間には誰にも(いじめ)をしたがる性質がることは確かだ」とあるが、ご明察!また、p133に「力で相手を圧倒して、略、快感を味わう。相手を屈服させることで、自分の存在を感じるだね」と、正しく。p157に「人間が成熟するかどうか、どうかの問題だよ」と、私がなだんさんを好きなのは、本質がみえているからだ。こういう立派な知性のある人(成熟)を私も目指している。結果はともかく、まだかなり、戦闘的だが。 注意することはp149にあるように「良い集団、必要な集団と考えられているような体制や組織に属している場2014/07/05

mori

0
筆者と高校生の対話形式。学校に限らず、大枠で捉えている。2015/01/10

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