岩波科学ライブラリー<br> 次なるパンデミックを回避せよ - 環境破壊と新興感染症

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岩波科学ライブラリー
次なるパンデミックを回避せよ - 環境破壊と新興感染症

  • 著者名:井田徹治
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 岩波書店(2021/12発売)
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  • ISBN:9784000297011

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内容説明

森林破壊,温暖化,野生動物食,ペット取引,食糧開発….人間が引き起こしてきたさまざまな環境問題が,新型コロナをはじめ,近年加速している動物由来感染症のパンデミックの背景にある.その関連性を,著者自身のルポや最新の研究報告,識者の発言を交えて解き明かし,過去の教訓を踏まえて正しい未来を作り直す術を提言する.

目次

はじめに┴序章 動物由来感染症の時代┴パンドラの箱/動物から人間へ/エボラの出現/再興感染症/グローバル化/根本原因はどこに?/七つの要因┴第1章 進む森林破壊┴アブラヤシの海/起源は森に/減り続ける熱帯林/増えたネズミ/マラリア増加の背景/土地の改変┴◆コラム できるか持続可能なパームオイル┴第2章 地球温暖化がもたらす感染症┴水たまりの出現/暑くなる地球/最も危険な動物/三〇年前の警告/エルニーニョがモデル/変わる動物の分布/一〇億人にリスク/細菌や寄生虫も/日本にも忍び寄る蚊の恐怖/日本脳炎/復興投資┴◆コラム マラリア再興の懸念┴第3章 広がる野生動物食┴「森の肉」が急増/森林破壊とともに/ブッシュミートクライシス/チンパンジーの肉/長い連鎖/低い意識/困難な対策┴◆コラム 日本にもリスクはある┴第4章 ペット取引のリスク┴押収オウムの群れ/エキゾティックペット/ペットが広める感染症/日本ではオウム病/爬虫類も原因に/消費大国日本/違法取引の巧妙な手口/ラスカルブームの果てに/コロナと野生動物取引┴◆コラム 輸入できないはずなのに┴第5章 肉食とパンデミック┴大湿地に家畜の群れ/ニパウイルスの大流行/増える家畜/多い家畜のウイルス/人肉市場/既にあった警告/共通の環境,一つの健康┴◆コラム 人間も危険にさらす┴第6章 生物多様性の視点┴大絶滅の時代に/目標達成できず/生物多様性とウイルス/ウイルスの役割/目立つコロナの悪影響┴◆コラム 四種に一種が絶滅の危険に┴終 章 根本からの変革を┴主犯は人間/復興投資の利用/お金の流れを変える/野生生物とのソーシャルディスタンス/自然が助けてくれる┴あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

retro

2
パンデミック回避のための根本的な道筋は,人類による森林破壊,地球温暖化,生物多様性の消失,経済優先の生活様式を方向転換し,たとえばSDGs(持続可能な開発目標)に沿った人類全体での行動変容だという。 しかし,この本を読んでも今の私には明るい未来が描けません。直前に読んだアトウッドの『オリクスとクレイク』の人類絶滅?ディストピアから離れることができないでいます。京都議定書はどうした,パリ協定はどうする,誰も約束なんか守れない,人口が増えすぎた単一種に対する自然からの報復だ…… この事態の中でオリパラ? 2021/05/27

Go Extreme

2
動物由来感染症の時代:パンドラの箱 動物から人間へ グローバル化 七つの要因 進む森林破壊:起源は森に 熱帯林 ネズミ マラリア増加 土地の改変 地球温暖化がもたらす感染症:エルニーニョがモデル 変わる動物分布 復興投資 広がる野生動物食:森林破壊 ブッシュミートクライシス 長い連鎖 低い意識 困難な対策 ペット取引のリスク:エキゾティックペット 消費大国ニッポン 肉食とパンデミック:多い家畜のウイルス 生物多様性の視点:大絶滅の時代 根本からの変革を:主犯は人間 お金の流れを変える 自然が助けてくれる 2021/04/29

林芳

1
世界中の研究者が述べていることを、コンパクトに述べてあり、知識を得ることができてよかった。が、知識を得ただけではどうにもならない。そして個人の力だけでもどうにもならない。国が、政治家が動かなくてはどうにもならない。自国主義が横行し、経済のことしか考えられない人間という種に、何が出来るのだろうかと思うと、暗澹たる気持ちになる。2023/01/17

takao

1
ふむ2021/03/24

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