アカデミアを離れてみたら - 博士、道なき道をゆく

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アカデミアを離れてみたら - 博士、道なき道をゆく

  • 著者名:岩波書店編集部
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  • 岩波書店(2021/11発売)
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  • ISBN:9784000614832

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内容説明

大学などの学術界から「外」に出た博士たちは,何を感じ,どう生きているのか.研究の経験は,その後にどう活かされるのか.企業の研究職から官僚そして指揮者まで,主に理系の博士号取得者たちが,酸いも甘いもひっくるめて語りつくす.21人の目は「外」の世界をいきいきと映し出し,そしてアカデミアのいまを見つめる.

目次

はじめに┴1 企業につとめる┴ポスドク街道11年の果てで進退窮ま……らなかった話 牧野崇司(株式会社ブレインパッド)┴数学からデータ分析、純粋数学、そしてまたデータ分析へ 原田慧(株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA))┴外資系バイオテクノロジー企業の一風景 花岡秀樹(イルミナ株式会社)┴准教授からエンジニアへの転身 今出完(Lam Research Corporation)┴ライフサイエンスを社会に活かす 大隈貞嗣(H.U.グループホールディングス株式会社、富士レビオ株式会社)┴まさかの報道記者になる 田辺幹夫(NHK)┴〈特別編〉 産と学、行ったり来たり 丸山宏さんに聞く┴2 組織にとらわれずに生きる┴翻訳、教育、時に研究 アカデミアを(半歩)離れてみたら 坪子理美(フリーランス翻訳者)┴そこには壁もないし境界もない 山根承子(株式会社パパラカ研究所)┴3 教育・研究をささえる┴子どものころからの夢、教師への転職 増田(渡邉)皓子(岡山中学校・高等学校)┴迷いの森のその先に 雀部正毅(理化学研究所)┴研究者から、研究を支援する高度専門職(URA)へ 森本行人(筑波大学)┴政策で科学を加速し、科学で政策を加速する 高山正行(文部科学省)┴実験室で、ふと自分を見つめて知財の道へ 福家浩之(弁理士)┴4 組織をおこす┴丸腰博士(理学)の島おこし ジョブチェンジで人生逆転 須澤佳子(対馬コノソレ)┴脳科学者、AI起業家になる 金井良太(株式会社アラヤ)┴ベンチャーキャピタリストという道 宇佐美篤(東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC))┴〈特別編〉 環境社会学者、政界へ 嘉田由紀子さんに聞く┴5「越境」をかさねて┴南極と被災地を通って農業へ 岩野祥子(伊賀ベジタブルファーム株式会社)┴博士(工学)を持つ指揮者の話 中島章博(指揮者・作曲家)┴広告業界からアカデミアに戻ってきた話 岸茂樹(農業・食品産業技術総合研究機構 農業情報研究センター)┴あとがき 博士号取得者の苦難と希望 榎木英介(フリーランス病理医)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

27
大学の研究(教育)職を離れた博士号取得者のキャリアを本人に語ってもらったもの。それぞれ興味深いのだが、理系ばかりで、出身大学にも偏りがあって、データ分析などに携わるパターンが多かったのかな。人文社会科学系の人が、専門を生かして橋渡し的に活躍しているような例がないかなと期待していたが、ちょっと違った。そうした事例も出してもらえないかな。2021/11/15

haruka

14
アカデミアで長くやっても出世せず、他の道へ行った人のエッセイ集。何気なく図書館で手にとり借りてしまったけど、レベルが違いすぎて今私は何を読んでるの?って時空が歪んだ。有名国立の理系の方ばかり、就職活動すればトントン拍子で大企業や米企業へ。超エリートの緩い挫折ってこれなの?!どう転んでも高収入やん!と思ってしまった笑 全員本名だから本気の挫折の人は出てこないのかも知れないけど。編集者側もこんな普通の主婦の読者は想定していないだろうし。能力があっても適性は別。執着せず広い視点を持つべき。というのは分かった。2021/11/25

Mc6ρ助

13
ドクターの貧困が改善されたと聞くわけではなく、またこの本のインタビュイー21人(爺さまが羨むしかない才能にあふれた人々だが)、アカデミアを離れたすべての博士を代表しているかは疑わしいかもしれない。『一緒に仕事をしている仲間はほとんどが博士であり、最先端の生産技術の現場でバリバリと働いています。ここでは博士が仕事の選択肢を狭めるどころか、博士になって、ようやくエンジニアとしてスタートラインに立てる、という状況であることに、渡米して改めて驚きました。(p37)』やはり企業の博士研究者が増えるのが好ましいのか?2021/11/17

けん

13
★3.0 本書に登場する人に共通するのは2つ ・ お金より、やりがい、生きがいを優先する ・ 行動を起こす 民間企業で 働く人のキャリア論としても とても参考になると思った。 転石苔むさず、とは、 かつては ・職業や住所を転々とする人は成功しない との意味だったか、いまや ・ 行動し続ける人は時代に遅れることがない とポジティブに捉えられることが多い、らしい。 2021/11/15

teddy11015544

10
面白かった。みんな頭が良くて、何かを好きなのがよくわかった。でもこういった本の常だけど、うまくいかなかった多数の実態が零れ落ちるんだよな。まあそういうのは読むのがつらいし、まとまりもつかないだろうし。幸せはおしなべて一様だが、不幸せはいろいろな形があり、さまざまである、と(いう内容の言葉)はトルストイでしたかね。2021/10/22

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