岩波ブックレット<br> 被爆者からあなたに - いま伝えたいこと

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岩波ブックレット
被爆者からあなたに - いま伝えたいこと

  • 著者名:日本原水爆被害者団体協議会
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • 岩波書店(2021/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784002710488

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内容説明

ふたたび被爆者をつくらないために――一九四五年八月の原爆投下によってこの世の地獄と化した広島と長崎.その苦難の中から立ち上がった被爆者たちは,原爆が心身にもたらす苦しみとたたかいながら,被害の実相を訴え,原爆投下の責任を問い続けてきた.核のない世界の実現を願い,次世代に伝えるメッセージ.

目次

はじめに┴Ⅰ 原爆は人間に何をもたらしたか┴1 人類史上初めての核兵器被害┴2 人間として死ぬことも,生きることも許さない――原爆の反人間性┴3 原爆は人間と共存できない――絶対悪の兵器┴Ⅱ ふたたび被爆者をつくらないために――被団協運動のあゆみ┴1 被害者自らの立ち上がり――日本被団協の結成┴2 原爆被害者援護法の要求と原爆二法の成立┴3 一九七七年NGO国際シンポジウム――被爆者運動飛躍の契機┴4 「基本懇」の「受忍」論と「原爆被害者の基本要求」┴5 核兵器は廃絶するしかない――被団協独自の国際活動┴6 日本被団協と国連┴7 「受忍」できない原爆被害――「国家補償」を求めて┴8 ヒバクシャ国際署名――核兵器禁止条約への道┴Ⅲ 核兵器も戦争もない世をめざして――核時代をのりこえる人間の生き方┴1 「被爆国」政府が核兵器禁止条約に署名しないのはなぜ?┴2 「被爆国」日本の政府の責任とわたしたち┴おわりに┴参考文献┴《略年表》日本被団協のあゆみ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽんくまそ

13
1945年被爆、1956年結成から2021年核兵器禁止条約発効に至る日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の今までの歩みを綴った本。特に強く書かれているのが、日本政府が「受忍」論を盾に国家補償を拒んでいることだ。この答申を作った懇談会の座長が茅誠司というのが胡散臭い。この本では、核の傘とは核による脅迫と言い切る。核兵器は絶対悪であることが世界の常識になっていく一方で、当事国の日本で逆行している。個人の感想としては、まず謝罪と補償を加害国である米国政府へ求める必要を考える。2022/11/18

さゆう

2
原爆投下直後の惨状とそれから体を蝕む原爆症に悩み続けてきた被爆者たちが「ふたたび被爆者をつくらないために」、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)を結成し、どのような活動をしたかをコンパクトにまとめた一冊。核兵器禁止条約を核保有国や日本ではなく中小国家が批准しているのが印象的でした。また、被爆者の平均年齢は84歳らしく、いつか世の中に被爆者がいなくなった時、どれだけ風化させずにその体験を伝えられるのかが気になりました。2022/07/31

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