内容説明
ジョセフィン・アリブランディは,恋に,大学受験に大忙しの,オーストラリアの女子高生.お母さんは未婚でジョセフィンを産んでおり,おまけにアリブランディ家はイタリア系移民.ジョセフィンは,他人から貼られるレッテル全てから解放されたいと,切に願っています.そこへ,一度も会ったことのなかった父親が現れ…….
目次
アリブランディを探して┴訳者あとがき┴カバー画 林なつこ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タカギ
28
オーストラリア、イタリアのイメージが変わった。主人公の女の子はは母親が16歳の時に産んだ子で、父親はわからない。イタリア系、私生児であることをからかわれて、烈火の如く怒る。魅力的な面もたしかにあるけど、すごく怒りっぽくて私はちょっと苦手だなって思った。家族、自分の将来、恋愛について悩む女の子の話。2024/04/07
星落秋風五丈原
25
ジョセフィン・アリブランディは、恋に、大学受験に大忙しの、オーストラリアの女子高生。お母さんは未婚でジョセフィンを産んでおり、おまけにアリブランディ家はイタリア系移民。ジョセフィンは、他人から貼られるレッテル全てから解放されたいと、切に願っている。そこへ、一度も会ったことのなかった父親が現れて…。今まで信じて来た自分の人生ががらっと変わるような出来事あり、絶対恋に落ちないと思っていたタイプの男子生徒との恋ありと盛りだくさんな夏。 2017/08/21
たけ
21
これは、ジョセフィン.アリブランディ、が他人から貼られる、色んなレッテルから、自由になりたいと思う中で、人生を変えてくる人達に出会い、アリブランディの「感性」や、「時間」や、「人生」がドンドン変わっていく、そんな物語 僕も、こんな人生を変えてくれる人達に出会いたい。 「我以外皆我師」自分以外は、みんな先生だから、どんな人でも学べることはあると思う、アリブランディのように。2020/10/17
ぱに
8
90年代オーストラリア。「色つき」と呼ばれるイタリア系のジョシーとシングルマザーの母、イタリア系としての文化を大切にする厳格な祖母3代の家族の物語で、ジョシーが自らのアイデンティティを探す物語でもある。 代理花嫁や「色つき」なんて言葉も初めて聞いたし、イタリア系コミュニティの密な様子もよく伝わってきて知らなかったオーストラリアの側面に触れられる。 イタリア人にもオーストラリア人にもなれない、させてくれない、本当の自分って?超泣いた。最高 2編あるという続編もどうにか今後邦訳してもらえることを祈ってる2024/01/07
ぱせり
8
様々なことが起こり、様々なことに気が付き、様々なことを考えた、なんといろいろなものがぎっしりと詰まった一年間だっただろう。自分探しの物語は、周りの人たちへの思いこみを捨てることでもあるった。次のステージを期待させる爽やかなラストシーンが気持ちよい。2013/05/25