内容説明
半世紀前,一○代の少女たちが戦争の中を生きた.「飯上げ」,壕掘り,傷病兵の看護.危険な激務は彼女たちを,死の危険にさらした.壕での生活にはじまり,南部への逃避行を経て,ついに最南端まで追いつめられていく.ひめゆり学徒隊の一少女の目を通して,沖縄戦の実相が浮き上がる.戦跡ガイドつき.
目次
1 ひめゆり平和祈念資料館で┴2 沖縄戦前夜┴1 一九四一年一二月八日┴2 師範学校女子部で┴3 緊迫する戦局┴4 10・10空襲┴5 引きのばされた卒業式┴3 南風原陸軍病院で┴1 兵舎での卒業式┴3 生徒壕で┴3 第二外科に配属される┴4 一八壕で┴5 金井大尉┴6 艦砲射撃を受ける┴7 負傷者・死者がつぎつぎと┴4 喜屋武半島で┴1 南風原からの脱出┴2 南部撤退┴3 山城壕から糸洲壕へ┴4 中村少尉の死┴5 艦砲射撃で死者が┴6 馬乗り攻撃を受ける┴7 伊原第一外科壕へ┴5 死線をさまよう┴1 解散┴2 アダンの林で┴3 自決か生か┴4 国頭へ┴5 負傷┴6 ゼロからの出発┴1 米軍病院で聞いた敗戦┴2 母との再会┴3 学校再開┴4 戦場の夢┴5 就職┴6 平和憲法とひめゆりの心┴あとがき┴コラム(村上有慶):いまなぜ「ひめゆり」証言か/沖縄戦の経過/なぜひめゆり学徒隊は戦場へ行ったのか/沖縄戦の特徴/ひめゆりの悲劇はなぜ起こったのか/沖縄戦とは何だったのか/住民戦没者はなぜ多いか/沖縄戦から学ぶもの/南部戦跡観光/「ひめゆり平和祈念資料館」建設/「ひめゆり」が語りかけるもの┴写真提供:ひめゆり平和祈念資料館(第1章「ひめゆりの塔とひめゆり平和祈念資料館」、第2章「県立一高女・師範学校女子部正門」、「野田校長をかこむ師範女学生」)/南風原町立南風原文化センター(第3章「24壕入口」、「24壕の内部」、「18壕から収集された遺骨」、「壕から収集された医療器具など」、「下あごの遺骨・筆箱」)/沖縄県立平和祈念資料館(第3章「米軍による艦砲射撃」)/中山良彦(第4章「伊原第一外科壕の遺骨収集」)┴イラスト=名嘉睦稔
感想・レビュー
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ヴェネツィア
二代目 びあだいまおう
chimako
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
無識者