内容説明
メアリー(1764-1847)とチャールズ(1775-1834)のラム姉弟が,シェイクスピアの戯曲38篇のなかから4大悲劇をはじめ20篇を選んで,それぞれ物語に改作したもの.多くの言語に翻訳され,ロングセラーとして200年以上にわたって世界中の少年少女や大人たちに愛読されてきた.(全2冊)
目次
まえがき┴あらし┴真夏の夜の夢┴冬物語┴から騒ぎ┴お気に召すまま┴ベローナの二紳士┴ベニスの商人┴シンベリーン┴リア王┴マクベス┴解説(安藤貞雄)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うなぎ
19
戯曲形式の読みにくい原作を、ストーリーの面白さと有名なセリフを上手く織り込んで、まとめた物語。子供でもワクワクして読める優しい語り口。あー面白かった!シェイクスピアは堅苦しいかなと思ってる人にこそ読んでほしいかも。 バイオレンス、恋愛ごたごた、男装の美女、生き別れのあの人との再会、妖精、亡霊、魔女、まさかの超展開、細かいことはいいんだ面白けりゃ!とエンタメに燃えてる作者魂が伝わる。あらゆるエンタメの王道の始まり?喜劇系が特に楽しく読めたけど、マクベスが何だかんだ好き、リア王の重厚さも。2019/01/16
山猫
14
姉メアリによる「まえがき」を読んで、一気に子供時代に引き戻された。上巻では、ベローナのニ紳士、シンベリーンが未読だった。「物語」の方でいいから、大学と名のつくとこに籍を置いた人なら、読んでおくべきだと思う。2023/09/14
マカロニ マカロン
11
個人の感想です:B+。先月の『ヴェニスの商人』読書会でシェイクスピアの戯曲は読んだことがあるのが2作だけで、基礎知識不足を感じたので、児童向けに一話30ページほどに要約してある本書を読んでみた。有名どころは『ヴェニス』、『リア王』、『マクベス』だが、テレビのタイトルになっている『から騒ぎ』もラブコメとして面白かった。恋人同士の仲に政治的な圧がかかり別れさせられると、彼女が男装して恋を成就させようとしたり、追放された家臣が下男に身をやつして仕えたりと、変身ネタが頻繁する。今後何話か原作を読んでみたいと思った2022/07/08
veri
6
ずっとシェイクスピアを読んで見たかったのですが敷居が高く中々手を出せずにいました。が、良い本を見つけられて嬉しいです。から騒ぎ、真夏の夜の夢、冬物語、リア王、マクベス、ベニスの商人など名前は知ってても中身知らない、という作品が読めました。皮肉たっぷり。でも優しさもあり。面白かったです!下巻も読みます(^_^)2014/04/14
凪
5
戯曲とは違い、随分と読み易くはある。だが、言葉のやり取りの面白さは損なわれてしまっている。一編の読みやすさからしても、確かに子供向きかも知れない。2013/11/29