岩波ブックレット<br> フォト・ルポルタージュ 福島を生きる人びと

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岩波ブックレット
フォト・ルポルタージュ 福島を生きる人びと

  • 著者名:豊田直巳
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 岩波書店(2021/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784002708935

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内容説明

自民党政権が復活し,原発推進の動きが息を吹き返している.しかし,福島原発事故は未だ収束の目途もなく,その傷跡による人々の苦しみは続く.被曝への不安,過酷な避難生活,仕事や暮らしを奪われ命を絶つ人――.震災直後から取材を続ける著者が,住民たちの声とともに,福島の現実をカラー写真とルポで鋭く描き出す.

目次

はじめに 忘却がもたらすもの┴第1章 原発事故が奪った命┴1 「生きてきた証し」を踏みにじられて┴2 喪失の果てに┴3 「原発さえなければ」を遺して┴第2章 被曝と健康への不安の中で┴1 甲状腺検査への戸惑い┴2 情報の隠蔽が招いた被曝┴第3章 残ること、避難すること┴1 言葉を奪われる母親たち┴2 避難し続ける意志とためらい┴第4章 新たな「安全神話」に抗して┴1 誰のため、何のための除染か┴2 分断された「美しい村」┴3 疲弊する事故収束作業の現場┴おわりに 私たちも福島を生きている┴地図

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユーさん

8
写真と文章を見て、続編を読もうと即決。我々では簡単に語る事が出来ない事実だけに一歩踏み込んだ取材と撮影を行うにはかなり勇気が必要だったのは間違い無いと思います。それでも国民や読者に届けないといけない真実を探り続けた筆者の思い。2024/01/22

がんぞ

6
「長期にわたる電源喪失は考えられない」(福島第二では重い送電線を60㎝ごとに人が支える人海作戦でしのいだ)、「ほとんど起こり得ないようなリスクに対処していたら切りがない(民主党の『事業仕分け』)」、安全と唱えるうちに自ら信じた『安全神話』で(民主党だけを責められない、日本の《言霊思想》で不吉なことは口にすまいと思考停止して)避難計画も被爆対策も全くなし(食糧与えられず、避難「餓死」さえあった)。「計画停電」(無計画に信号機を消灯だけでも死者が複数でた)の無様は忘れられたかに都会は煌々と灯りを点しているが‥2016/05/01

がんぞ

6
フクシマ事故処理の核心である“融解核燃料取り出し”までには数十年かかり俺はまず見られない、技術開発の目処は立っていない(朝鮮戦争でマッカーサーは黒龍江以北に逃げ込む“中共義勇兵”に手を焼き“核のチリ”を撒いて通過不能にすることを提案した。ソ連に原爆があって報復の恐れが無ければ敢行されたかも知れない。米軍により統一を得ようとした李承晩、外患を呼び込んだ金日成の罪は重い。干渉しないと米国を甘く見た?)。核廃絶は人類の課題だが、核のない北朝鮮は中国へ脅迫の材料も無くなり食糧不足最低国となる、誰が正恩を説得する?2014/06/26

tu-ta

3
タイトルは「福島を生きる人びと」だが、第1章に書かれている福島への無策に殺された(生きていない)人びとの記録が非常に印象に残る。 原発事故で避難を余儀なくされた複数の自殺の経過や身近な人の証言が紹介されている。なぜ、彼や彼女が自死を選ばざるを得なかったのか、単純に語ることはできない自死だが、その無念などが立体的に見えてくる。 読書メモ書きました。URLはコメント欄に 2014/06/12

Noboru

0
2014年読了。

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