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内容説明
人びとの間に,文字ではなくことばによって語り伝えられてきた民話のかずかず.その語り口を可能な限り生かした〈民話の文体〉を,という試みによって再話された民話集.ユーモアと知恵にあふれ,古くからよく知られてきた「かにむかし」「こぶとり」「天人女房」「ききみみずきん」など,22篇を収録.
目次
かにむかし さるかに┴ツブむすこ┴こぶとり┴腰折れすずめ┴ガニガニ コソコソ┴見るなのざしき┴豆コばなし┴わらしべ長者┴大工と鬼六┴あとかくしの雪┴瓜コ姫コとアマンジャク┴ききみみずきん┴なら梨とり┴うばっ皮┴木竜うるし┴みそ買い橋┴たぬきと山伏┴びんぼうがみ┴山のせいくらべ┴彦市ばなし┴三年寝太郎┴天人女房┴作者のことば
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
53
わらしべ長者を初めて読んだけど結構不思議な物語だな。わらしべ1本から家、土地付き畑付きまで大きくなるなんて、個人的には読んでる時に「ぶりぶりざえもんの大冒険」に似てた。2020/06/08
たつや
44
忘れてましたが再読でした。話し言葉を大切にまとめられた民話集。挿し絵も素晴らしい。心が癒される。「みそ買い橋」と「天人女房」が今回は印象に残るが、どれも良い!2017/06/12
たつや
41
22編の日本の民話を収録、数が多いので小分けに読みました、半分以上はアニメや絵本で一度は触れたことがあり、どれも、懐かしく読めました。特に、まんが日本昔話しで見た「あとかくしの雪」が記憶と違うところもありましたが、鮮明に覚えていたので、再会できて、ものすごく嬉しかった!2016/12/14
mm
20
民話のネタは何冊かの昔話の本を用いて、直訳や語り変えをして書かれたもの。しかし、民話の語り口をいかにして書き言葉に載せるか?がポイントなので、ネタが何であれこれは木下順二さんのオリジナルですね。とても柔らかく、控えめなトーンながら、決して気をそらさせない。昔話の中では、怠け者でも、嘘をついても、人を担いでも、まぁ、そんなに悪い奴とは言われない。一番いけないのは、自分だけ儲けようという根性がケチな奴。こういうのは共同体の利益を損なうのでしよう。嫌われ者で最後にはロクなことになりません。トランプさん聞いた?2017/01/13
ツキノ
17
(E-297)読んでいてぐいぐいと引き込まれる。民話ってなんでこんなにおもしろいのか。語り口調もいい。「みそ買い橋」が印象的だったのだけれど、解説にイギリスで同じ話がある、と紹介されている。2020/12/23